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屋根リフォームの葺き替えとカバー工法とは?静岡市の工務店が台風への備えを解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

今日から十月です。静岡市でも空が高くなり、秋らしい日が増えてきました。ただ、静岡の十月は、まだ台風の心配が残る月です。これまでにも十月に大きな台風が近づき、屋根の瓦が飛んだり、雨漏りが起きたりした年がありました。

台風が近づくたびに屋根のことが気になる、という方も多いのではないでしょうか。今日は、屋根リフォームの葺き替えとカバー工法の違いについてお話しします。

なぜ屋根の傷みは気づきにくいのか

屋根は、家の中でいちばん雨と日差しを受ける場所です。それなのに、住んでいる方が自分の目で確かめることはほとんどありません。二階建ての屋根は地上から見えにくく、傷みがあっても、気づくのは雨漏りが起きてからということが少なくありません。

雨漏りは、屋根の傷みがかなり進んだ結果として表に出るものです。天井に染みが出たときには、屋根の下地の木材や、屋根裏の断熱材が長い期間湿っていた可能性があります。屋根の点検は、雨漏りが起きる前に行うのが理想です。

屋根材ごとの傷み方

静岡市の住宅でよく見かける屋根材は、瓦、スレート(薄い板状の屋根材)、金属屋根の三つです。

瓦そのものは長持ちする材料です。ただ、瓦を支える漆喰や、下に敷かれた防水シートは年数とともに傷みます。古い瓦屋根では、瓦をしっかり留めていないものもあり、強風でずれたり飛んだりすることがあります。2022年からは、新築などで瓦を一枚ずつ留める基準が強化されました。

スレートは、表面の塗装が劣化すると水を吸いやすくなり、割れや反りが出てきます。築二十年を過ぎたころから、表面の苔や色あせが目立つようになります。金属屋根は軽くて丈夫ですが、塗装がはがれると錆が出ます。

どの屋根材でも、屋根材の下にある防水シート(ルーフィング)の状態が大切です。雨を最終的に止めているのはこのシートです。屋根材が健全に見えても、シートが傷んでいれば雨漏りにつながります。

葺き替えとカバー工法の違い

屋根のリフォームには、塗装、カバー工法、葺き替えがあります。塗装は、スレートや金属屋根の表面を塗り直す方法で、屋根材と下地が健全な場合に向きます。

カバー工法は、今の屋根の上に新しい防水シートと軽い金属屋根を重ねる方法です。既存の屋根を撤去しないので、廃材が少なく、工期も短く済みます。スレート屋根のリフォームでよく選ばれます。ただし、屋根の下地が傷んでいる場合は向きません。形状の関係で、瓦屋根には基本的に使えません。

葺き替えは、今の屋根材と防水シートをはがして、新しい屋根に替える方法です。下地の木材の傷みを確認し、必要なら補修できます。費用と工期はカバー工法より大きくなりますが、屋根を根本からやり直せます。

費用は屋根の面積や形、屋根材の種類で変わります。一般的な二階建て住宅で、カバー工法は百万円台、葺き替えはそれより高くなることが多いです。見積もりを比べるときは、屋根材だけでなく、防水シートの種類や、棟や谷の板金の納め方まで確認してください。

屋根を軽くすると地震への備えにもなる

重い瓦屋根を軽い金属屋根に替えると、建物の上のほうが軽くなります。地震のとき、建物の揺れは上が重いほど大きくなります。屋根を軽くすることは、耐震性を高める方法のひとつです。

静岡市は南海トラフ地震への備えが必要な地域です。古い瓦屋根で、壁の量が少ない家では、屋根の葺き替えと耐震補強を一緒に検討する価値があります。静岡市には木造住宅の耐震補強への補助制度もあり、条件が合えば活用できます。屋根だけを考えるのではなく、家全体の揺れへの強さとあわせて見ていくと、工事の優先順位がはっきりします。

屋根の工事は、屋根裏の断熱を見直す機会

夏に二階が暑い家は、屋根から入る熱が大きな原因です。屋根の工事をするときは、屋根裏の断熱材の状態も確認しておきたいところです。断熱材が薄かったり、すき間があったりすれば、天井側で断熱を補うことができます。

私たちは新築で、夏も冬もエアコンの効きやすい高気密・高断熱の家をつくってきました。屋根と天井の断熱は、二階の暑さを和らげるうえで効果が大きい部分です。屋根の工事と一緒に考えると、足場や手間を一度で済ませられます。

台風への備えについては、気象庁「台風について」で基礎知識や最新の情報を確認できます。

屋根の点検で見てもらいたいところ

屋根の点検では、屋根材の割れやずれだけでなく、細かな部分も見てもらいましょう。スレートや金属屋根では、屋根のてっぺんにある棟板金が浮いていないか、留めている釘が抜けていないかが大切です。棟板金は台風の強い風で飛ばされやすい部分です。瓦屋根では、棟の漆喰がはがれていないか、瓦がずれていないかを確認します。

屋根の上だけでなく、屋根裏からの確認も欠かせません。屋根裏に雨染みや、濡れて黒ずんだ木材がないかを見ると、雨漏りの初期の段階をつかめることがあります。雨どいに落ち葉や土がたまっていると、あふれた雨水が軒先を傷めます。

点検の結果は、写真で見せてもらうのが基本です。住んでいる方が屋根に上がることはできませんので、どこがどう傷んでいるのかを写真で確かめてから判断してください。台風で被害を受けた場合は、火災保険の風災補償の対象になることがあります。一方で、年数による劣化は対象外になるのが一般的です。保険の条件は契約によって違いますので、加入している保険会社に確認してください。

屋根の工事は、住みながら進めることができます。工期は屋根の大きさや天候で変わりますが、カバー工法なら足場の設置から解体まで含めて一週間から二週間程度、葺き替えはそれより長くなるのが一般的です。雨の多い時期を避けて計画すると、工事中の雨漏りの心配も減らせます。

まとめ 台風の前に、屋根の状態を知っておく

屋根は傷んでいても気づきにくく、雨漏りが出たときには下地まで傷んでいることがあります。屋根材の種類と築年数から、塗装、カバー工法、葺き替えのどれが合うかが決まります。瓦屋根を軽くすることは、地震への備えにもなります。

静岡市で築二十年を過ぎた家にお住まいの方は、台風の季節が終わる前に一度、屋根の点検を検討してみてください。屋根に上がっての点検をすすめる訪問業者もいますが、その場で工事を決める必要はありません。家の状態をふまえて、落ち着いて判断していただければと思います。

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かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、断熱・耐震を含む性能向上リフォームから水まわりの交換まで、住まいの困りごとに一軒ずつ向き合っています。新築で高気密・高断熱の家づくりを続けてきた工務店として、見えない部分まで確かめてからご提案します。

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