|

静岡の家が冬に寒い本当の理由、温暖地域でも起きる断熱不足とは

温暖な静岡で、冬に寒い家が多い理由

静岡は温暖な地域です。雪はほとんど降らず、真冬でも日中は日差しがあれば暖かく感じます。ところが、冬に家が寒くてつらいというご相談は、毎年たくさんいただきます。

温暖なはずの地域で、なぜ家が寒いのか。理由は、その温暖さそのものにあります。

寒くない地域だからこそ、断熱が後回しにされてきた

住宅の断熱は、地域ごとに求められる水準が定められています。全国は気候に応じて区分されており、寒い地域ほど高い断熱性能が求められます。静岡県の平野部は、比較的温暖な区分に入ります。

そのため、北海道や東北で当たり前に行われてきた断熱の仕様が、静岡では必要とされてこなかった時期が長くありました。壁の断熱材が薄い、床に断熱材が入っていない、窓はアルミサッシに一枚ガラス。築25年から35年ほどの住宅では、これが標準的な仕様です。

加えて、静岡では夏の暑さと湿気のほうが意識されてきました。風通しを良くする、軒を深くとる、という考え方が住宅づくりの中心にあり、冬の寒さへの備えは優先度が低く扱われてきた面があります。

寒い地域の家のほうが、冬は暖かいことがある

意外に思われるかもしれませんが、冬に北海道の住宅を訪れると、室内が暖かいことに驚かれる方がいます。外はマイナス10度でも、家の中は20度を超えていて、家じゅうどこでも暖かい。

これは、寒さが厳しい地域では断熱と気密をしっかりしないと生活が成り立たないため、住宅の性能が早くから高められてきたからです。外が寒いほど家が寒いわけではなく、外と中を隔てる性能で決まります。

静岡は外が寒くないぶん、隔てる性能が低いままでも何とかなってきました。その結果、外気温が5度の日に、室内が10度前後という住宅が生まれます。北海道の住宅より、静岡の住宅のほうが室内は寒い、ということが起こります。

静岡の住宅で寒さが出やすい場所

ご相談をいただく住宅で、特に寒さを感じやすい場所には共通点があります。

まず窓のそばです。アルミサッシと単板ガラスの窓は、外の冷たさをほぼそのまま室内に伝えます。窓で冷やされた空気は重くなって床に降り、足元を流れます。暖房をつけているのに足元が寒いという体感は、ここから生まれます。

次に、脱衣所と浴室です。暖房を入れていない場合が多く、居間との温度差が大きくなります。トイレや廊下も同様です。暖かい部屋から出た瞬間に寒さを感じる住宅は、この温度差が大きくなっています。

そして一階の床です。床下の空気は冬に外気に近い温度まで下がります。床の断熱が弱ければ、その冷たさが床の表面に出ます。

温度差が体に与える負担

家の中の温度差は、快適さだけの問題ではありません。

暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動し、浴槽の熱い湯に入る。この急な温度の変化は、血圧の大きな変動につながります。高齢のご家族がいるお宅では、冬の入浴時の温度差に注意が必要だとされています。

静岡は温暖だから大丈夫、と考えられている方が多いのですが、家の中の温度差という点では、必ずしも安全とは言えません。むしろ、寒さへの備えが薄いぶん、部屋ごとの差が大きくなっている住宅があります。

どこから手をつけると変わるか

静岡の住宅で、費用に対して効果が出やすいのは窓です。冬に逃げていく熱のうち、窓などの開口部からがおよそ半分を占めるとされています。

内窓を追加する方法であれば、壁や外壁を触らずに済み、一部屋あたり半日から一日で工事が終わります。住みながら進められ、費用も抑えられます。窓際の寒さ、足元を流れる冷気、朝の結露の三つで変化を感じる方が多いところです。

次に考えたいのが、床と天井の断熱です。床下に入れる住宅であれば、床材をはがさずに断熱材を入れられます。天井は、小屋裏に入れれば断熱材の追加が比較的手軽にできます。天井の断熱は夏の暑さにも効きます。

そのうえで、隙間の処理です。気密が上がると、暖めた空気が逃げにくくなるだけでなく、換気も効くようになります。

すべてを一度に行う必要はありません。寒さを強く感じる場所から順に、あるいは他の工事のタイミングに合わせて進めるという考え方もできます。

寒さを我慢しなくてよい

古い家だから寒いのは仕方ない、静岡は温暖だから贅沢は言えない。そうおっしゃる方に、これまで何度もお会いしてきました。

ですが、寒さには理由があり、理由が分かれば手を打てます。家全体を新築同様にしなければ変わらない、ということもありません。窓を替えただけで、冬の朝の起きやすさが変わったというお話は、実際によくいただきます。

静岡市・焼津市・藤枝市で、冬の住まいの寒さにお困りでしたら、まずはどこから熱が逃げているのかを確かめるところから始めてみてください。

まとめ

静岡の家が冬に寒いのは、温暖な地域であるがゆえに、断熱への備えが後回しにされてきたためです。外が寒くないことと、家の中が暖かいことは別の話です。

窓、床、天井、隙間。この四つのどこが弱いかによって、効果の出る工事は変わります。多くの場合、窓から手をつけるのが費用対効果の面で有利です。

寒さは我慢するものではなく、住宅の性能で変えられるものです。今のお住まいの状態を確認するところからご相談ください。

静岡市・焼津市・藤枝市でリフォームのご相談を承っています

住まいの寒さや暑さ、結露、光熱費、間取りの使いにくさ。こうした困りごとには、住宅側に原因があることがほとんどです。原因がはっきりすれば、手の打ちようはあります。

断熱改修、耐震改修、水回りリフォーム、間取りの変更、中古住宅のリノベーションまで、住宅の性能と日々の暮らしやすさの両方を見ながらご提案しています。何から考えればよいか分からないという段階でも構いません。まずは今の住まいの状態を整理するところからお手伝いします。その場で契約をお願いすることはありません。

かおり木工房(有限会社DAMソウショウ建築)
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(9時から18時・水曜定休)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市

住まいの無料相談・資料請求はこちらから

類似投稿