外壁リフォームの塗装とカバー工法の違いとは?焼津市の工務店が塩害対策も解説
こんばんは、かおり木工房の宗野です。
九月の終わりは、台風と秋の長雨が重なりやすい時期です。焼津市のように海に近い地域では、雨だけでなく強い海風を受ける日もあります。雨が続いたあと、外壁の汚れやひび割れに気づいて「そろそろ塗り替えかな」と考え始める方が増えるのも、この季節です。
今日は、外壁リフォームの三つの方法、塗装、カバー工法、張り替えの違いをお話しします。
なぜ外壁リフォームは「塗装一択」になりやすいのか
外壁リフォームと聞くと、多くの方が塗り替えを思い浮かべます。ポストに入るチラシも、訪問営業の話も、塗装が中心です。塗装は工事期間が比較的短く、費用も三つの方法の中では抑えやすいので、選ばれやすいのは自然なことです。
ただ、外壁の傷み方は家によって違います。表面の塗膜が劣化しているだけなら、塗装で十分に回復します。一方で、外壁材そのものが反っていたり、中の下地が湿気で傷んでいたりする場合は、上から塗っても長持ちしません。方法を選ぶ前に、今の外壁がどういう状態なのかを見極めることが大切です。
外壁の傷みを見分けるポイント
ご自身でも確かめやすいのは、次のような点です。外壁を手でなでたときに白い粉が付くのは、塗膜が劣化しているサインです。チョーキングと呼ばれ、塗り替えを考える目安になります。
サイディングの家では、板と板のすき間を埋めているシーリング(コーキング)にも注目してください。ひび割れたり、やせてすき間ができたりしていると、そこから雨水が入りやすくなります。シーリングは外壁材より早く傷むことが多く、一般的に十年前後で打ち替えの時期を迎えます。
外壁材そのものが反っている、浮いている、触ると柔らかい箇所がある、という場合は注意が必要です。内部に水が回っている可能性があります。室内側の壁に雨染みが出ている場合も同様です。こうした症状があるときは、塗装だけで済ませず、下地まで確認できる方法を検討します。
塗装・カバー工法・張り替えの違い
塗装は、今の外壁材の上から塗料を塗り直す方法です。外壁材がしっかりしていることが前提になります。費用は家の大きさや塗料の種類で変わりますが、一般的な二階建て住宅で百万円前後がひとつの目安です。塗料のグレードによって、次の塗り替えまでの年数が変わります。
カバー工法は、今の外壁の上に新しい外壁材を重ねて張る方法です。既存の外壁を撤去しないので、廃材が少なく、工期も張り替えより短く済みます。軽い金属系のサイディングがよく使われます。費用は塗装より高く、張り替えよりは抑えられることが多いです。ただし、下地が傷んでいる場合には向きません。傷んだ下地を閉じ込めてしまうことになるからです。
張り替えは、今の外壁材をはがして新しい外壁材に替える方法です。下地の状態を目で見て確認でき、傷んだ部分を直せます。費用と工期は三つの中で最も大きくなります。ただ、築年数が経った家では、結果的に長く安心できる選択になる場合があります。
いずれの方法も、足場を組む費用がかかります。足場代は工事全体の中でも小さくない金額です。屋根の塗装や雨どいの交換など、足場が必要なほかの工事を同じ時期にまとめると、足場を一回で済ませられます。
焼津市の海沿いで気をつけたい塩害
焼津市は海に面した町です。海から近い地域では、潮風に含まれる塩分が外壁や金属部分に付着します。塩分は湿気を呼びやすく、金属の錆を早めます。金属系のサイディングや換気フード、手すり、雨どいの金具などは、内陸の家より傷みが早い傾向があります。
海沿いでカバー工法や張り替えを選ぶ場合は、塩害に配慮した仕様の外壁材を選べるかどうかを確認してください。メーカーによっては、海岸からの距離で保証の条件が変わる製品もあります。塗装の場合も、下地処理を丁寧に行うかどうかで持ちが変わります。
焼津市内でも、海からの距離や風の通り方で傷み方は違います。同じ町内でも、海風を正面から受ける面とそうでない面で、劣化の進み方が変わることもあります。実際に外壁の四面を見て判断するのが確実です。
張り替えのときは断熱も一緒に考える
外壁をはがす張り替えは、壁の断熱を見直せる数少ない機会です。古い家では、壁の中の断熱材が薄かったり、湿気を吸って垂れ下がっていたりすることがあります。外壁をはがしたときに断熱材を入れ直したり、外側に断熱材を足したりすれば、冬の寒さと夏の暑さを和らげられます。
私たちは新築で高気密・高断熱の家を建ててきました。外壁の工事は、見た目を新しくするだけでなく、家の性能を上げるきっかけにもなります。どこまでやるかは予算次第ですが、選択肢として知っておくだけでも判断が変わると思います。
リフォーム会社を選ぶときの参考として、国が登録している事業者団体の一覧も公開されています。国土交通省「住宅リフォーム事業者団体登録制度」もあわせてご覧ください。
見積もりで確認したい項目
外壁塗装の見積もりは、会社によって書き方がまちまちです。比べるときは、まず塗料の商品名と、何回塗るのかを確認してください。一般的には、下塗り、中塗り、上塗りの三回塗りが基本です。「塗装一式」としか書かれていない見積もりは、中身を説明してもらいましょう。
シーリングの工事が「打ち替え」なのか「増し打ち」なのかも大切な違いです。打ち替えは古いシーリングを撤去して新しく充てんする方法で、増し打ちは古いものの上から足す方法です。傷みが進んでいる場合は、打ち替えのほうが長持ちします。
雨どい、軒天、破風板、換気フードといった付帯部の塗装が含まれているかどうかも確認します。外壁だけがきれいになって、付帯部だけ古いまま残ると、数年後にまた足場を組むことになりかねません。工事後の保証の年数と、保証の範囲もあわせて聞いておくと安心です。
まとめ 方法を選ぶ前に、外壁の状態を確かめる
外壁リフォームには、塗装、カバー工法、張り替えの三つの方法があります。どれが正解かは、外壁材と下地の状態で決まります。表面の劣化だけなら塗装、外壁材は傷んでいても下地が健全ならカバー工法、下地まで傷んでいるなら張り替えが基本の考え方です。
焼津市の海に近いお住まいでは、塩害への配慮も欠かせません。訪問営業で急かされても、その場で決めずに、まず外壁の状態を確かめてもらうことをおすすめします。気になる箇所の写真を撮っておくだけでも、相談がスムーズになります。
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