静岡 リフォーム 耐震 補助金 旧耐震の木造住宅
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耐震リフォームの費用と補助金とは?静岡市の工務店が旧耐震の家の進め方を解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

九月も終わりに近づき、静岡市でも朝晩はずいぶん過ごしやすくなりました。日中はまだ汗ばむ日がありますが、窓を開けて眠れる夜が増えてきたように感じます。

この時期になると、毎年いただく相談があります。「耐震のことが気になっているけれど、何から始めればいいか分からない」というご相談です。九月一日の防災の日に、テレビや回覧板で地震の話題に触れ、あらためて自宅のことが気になった方も多いのだと思います。今日は、古い木造住宅の耐震リフォームについて、費用と補助金の考え方をお話しします。

なぜ耐震リフォームは先送りされやすいのか

耐震リフォームは、ほかのリフォームと比べて先送りされやすい工事です。浴室が寒い、キッチンが使いにくいといった悩みは毎日感じます。一方で、家の揺れに対する強さは、ふだんの暮らしの中では目に見えません。壁の中の筋かいや金物の状態を、住んでいる方が確かめることはできません。

もうひとつの理由は、費用の見通しが立ちにくいことです。「何百万円もかかるのでは」という不安から、話を聞く前に諦めてしまう方もいらっしゃいます。実際には、家の状態によって必要な工事の範囲はかなり違います。まず現状を知ることが、費用の見通しを立てる一番の近道になります。

静岡市は、南海トラフ地震への備えが長く言われてきた地域です。国の地震調査委員会は、今後30年以内の発生確率を「60〜90%程度以上」としています。数字だけを見て怖がる必要はありません。ただ、家族が長く暮らす家ですので、一度きちんと確認しておきたいところです。

旧耐震と新耐震、築年数で分かること

耐震の話でよく出てくるのが「旧耐震」と「新耐震」という言葉です。建築基準法の耐震基準は、1981年6月に大きく改正されました。これより前の基準で建てられた家を、一般に旧耐震の家と呼びます。

静岡市の補助制度でも、昭和56年(1981年)5月31日以前に建築された木造住宅、または同日に建築中だった木造住宅が対象になっています。ご自宅の建築年は、登記簿や建築確認の書類で確認できます。書類が見つからない場合でも、固定資産税の通知書などから手がかりが得られることがあります。

一方で、1981年以降の家なら安心とは言い切れません。木造住宅は2000年にも、柱の接合部の金物や壁の配置のバランスについて基準が明確になりました。1981年6月から2000年5月までに建てられた木造住宅について、国は耐震性能を確かめる検証法を示しています。築25年から45年ほどの家にお住まいの方も、一度確認しておくと安心です。

耐震診断で「評点」を知ることから始める

耐震リフォームの第一歩は、耐震診断です。診断では、壁の量と配置、壁の中の筋かい、柱と梁をつなぐ金物、基礎の状態、屋根の重さなどを確認します。結果は「上部構造評点」という数値で示されます。

評点は1.0がひとつの目安です。1.0以上なら「一応倒壊しない」、0.7以上1.0未満なら「倒壊する可能性がある」、0.7未満なら「倒壊する可能性が高い」という判定になります。静岡市の補助制度では、評点1.0未満の家を1.0以上に引き上げる工事が対象です。

静岡市では「わが家の専門家診断」という、木造住宅の無料耐震診断の事業も用意されています。旧耐震の木造住宅にお住まいなら、まずこの制度で現状を確かめるのがよいと思います。診断の結果を見てから、補強するかどうか、どこまでやるかを家族で考えれば十分です。

耐震補強工事の費用はどのくらいかかるのか

補強工事の内容は、家の状態で大きく変わります。代表的なのは、壁を増やしたり強くしたりする工事、柱と梁の接合部に金物を付ける工事、基礎のひび割れを補修・補強する工事、重い屋根を軽い屋根に替える工事です。

費用は一般的に百万円台になることが多いです。壁を数か所補強するだけで済む家もあれば、基礎や屋根まで手を入れる必要がある家もあります。見積もりを比べるときは、金額だけでなく、補強後の評点がいくつになる計画なのかを必ず確認してください。

静岡市の木造住宅耐震事業では、補強計画(設計)と補強工事の費用の8割以内、上限115万円の補助が受けられます。令和8年度の申請受付は、2026年11月30日までです。工事は2027年1月上旬までに完了するものに限られます。検討中の方は、年内のスケジュールを逆算して動き出す時期に来ています。

気をつけたいのは、申請のタイミングです。補助金の申請は、必ず契約と工事の前に行う必要があります。先に契約してしまうと、補助の対象から外れてしまいます。補助金を工事業者が代わりに受け取る「代理受領制度」もあり、使えば最初に用意するお金を減らせます。制度の内容は年度ごとに変わることがありますので、最新の情報は市の窓口で確認してください。

制度の詳しい条件は、静岡市公式ホームページ「木造住宅耐震事業」に掲載されています。

耐震と断熱を一緒に考えると無駄が少ない

耐震補強では、壁の一部をはがして中の構造を補強します。壁を開けるなら、その機会に断熱材を入れ替えることができます。耐震だけを先に済ませ、数年後の断熱リフォームで同じ壁をもう一度開けるのは、費用の面でも手間の面でももったいない進め方です。

私たちは新築で、高気密・高断熱の家づくりを続けてきました。その経験から感じるのは、古い家の寒さの原因の多くが、壁と床と窓の断熱不足、すき間の多さにあるということです。耐震と断熱を同じ時期に計画すると、暮らしの安全と冬の暖かさを一度に改善できます。

全部を一度にやる必要はありません。どの部屋から、どの順番で手を入れるかを整理するだけでも、将来の出費はかなり違ってきます。寝室と居間だけ先に補強と断熱を行い、残りは数年後に回すといった段階的な進め方もあります。

まとめ まず診断を受け、補助金の期限から逆算する

耐震リフォームは、目に見えない部分の工事なので、つい後回しになりがちです。ただ、進め方の順番ははっきりしています。まず築年数を確認し、耐震診断で評点を知ることです。その結果をもとに、補強の範囲と費用を検討します。補助金は契約前の申請が条件で、今年度の静岡市の受付は11月30日までです。

静岡市で旧耐震の家にお住まいの方、ご実家の耐震が気になっている方は、まず現状を知るところから始めてみてください。診断結果の見方や、補強と断熱をどう組み合わせるかも、図面と写真を見ながら一緒に整理できます。

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かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、断熱・耐震を含む性能向上リフォームから水まわりの交換まで、住まいの困りごとに一軒ずつ向き合っています。新築で高気密・高断熱の家づくりを続けてきた工務店として、見えない部分まで確かめてからご提案します。

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