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なぜ朝になると窓だけがびっしょり濡れているのか?

― その結露は“窓の問題”ではなく、“家全体のバランス崩壊”かもしれません ―

朝カーテンを開けると、
窓がびっしょり濡れている。

水滴が流れ落ち、
サッシに水が溜まる。
カーテンの裾が湿っている。

「窓が古いから仕方ない」
「結露は冬の風物詩」

そう思っていませんか?

築30年前後の住宅で起きる“朝の窓結露”は、
単なる窓性能の問題ではありません。

温度・湿度・断熱・気密・換気。
そのバランスが崩れているサイン
です。

今日は、その構造を整理します。


まず、結露の原理はシンプルです。

空気中の水分が、
冷たい表面に触れて水になる。

これが結露。

重要なのは「露点温度」です。

例えば、

室温20℃
湿度60%

このときの露点温度は約12℃。

窓の表面温度が12℃以下になれば、
水滴が発生します。


築30年前後の住宅では、

単板ガラスが主流でした。

単板ガラスの熱貫流率(U値)は約6.0。

冬の外気温が5℃の場合、
室内側のガラス表面温度は10℃前後まで下がることがあります。

つまり、
ほぼ確実に露点を下回る。

だから濡れる。


しかし本質はそこだけではありません。

なぜ湿度が高いのか。

湿度が高ければ、
露点温度も上がります。

室温20℃、湿度70%なら
露点は約14℃。

少し冷えただけで結露。

築30年前後の住宅では、

・気密が弱い
・計画換気がない
・外気湿気が侵入
・室内水蒸気が滞留

湿度が下がりにくい構造です。


特に寝室。

人は一晩でコップ1杯以上の水分を放出します。

夫婦2人で約400ml。
家族4人なら約800ml。

それが密閉された空間に溜まる。

夜間、暖房を弱める。
外気温が下がる。
窓表面温度が下がる。

一気に露点到達。

朝、びっしょり。


さらに断熱不足。

窓だけでなく、

・アルミサッシ枠
・外壁の断熱欠損
・コンクリート部分

冷たい面が多い。

結露は窓に見えるだけで、
壁内でも起きている可能性があります。

壁内結露は目に見えません。

しかし、断熱材の性能低下、
カビ、腐朽の原因になります。


気密不足も関係します。

隙間が多い家では、
暖かい室内空気が壁内へ侵入し、
冷たい部分で結露。

これが内部結露。

築30年前後の家は、
防湿層が不十分なことも多い。

見えないところで水が発生する。


ここで電気代。

結露が多い家は、
断熱性能が低い家です。

熱が逃げやすい。

暖房を強くする。
運転時間が長くなる。

結果、電気代が上がる。

さらに湿気が高いと、
体感温度が下がる。

設定温度を上げる。

悪循環。


「結露は仕方ない」は誤解です。

高断熱・高気密の家では、
窓結露はほぼ起きません。

なぜか。

・表面温度が高い
・湿度が安定
・換気が機能

バランスが取れているからです。


改善の優先順位。

① 窓性能向上(内窓・複層化)
② 気密改善
③ 換気計画見直し
④ 外壁断熱強化

特に内窓は効果が大きい。

単板ガラスのU値6.0に対し、
Low-E複層は1.5前後。

室内側表面温度が大きく改善。

露点を下回りにくくなる。


結露は単なる水滴ではありません。

それは

・断熱不足
・気密不足
・換気不全
・湿度過多

の通知表。

築30年前後の住宅は、
改善余地が非常に大きい。

窓が乾けば、

・カビが減る
・ダニが減る
・暖房効率が上がる
・電気代が下がる

暮らしが変わります。


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次は

「なぜ押し入れの奥だけカビるのか?」

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