ブロック塀の安全点検とは?静岡市の工務店が撤去費用と補助金を解説
こんばんは、かおり木工房の宗野です。
週明けの静岡市は、朝晩の空気がすっかり秋らしくなりました。日が暮れるのも早くなり、夕方の散歩や買い物の帰りに、家のまわりの景色をゆっくり眺める方も多いのではないでしょうか。
家のまわりで、つい見過ごしてしまうのがブロック塀です。毎日目に入っているのに、傾きやひびに気づきにくい場所でもあります。今日は、ブロック塀の安全点検の方法と、撤去やフェンスへの作り替えの費用、静岡市の補助制度についてお話しします。
ブロック塀の点検が大切な理由
ブロック塀は、コンクリートブロックを積み上げ、中に鉄筋を通してつくる塀です。きちんとつくられた塀は長く使えますが、昔の塀の中には、鉄筋が入っていない、基礎が浅い、決められた高さを超えているといったものも残っています。
大きな地震のときには、こうした塀が倒れて道をふさいだり、通りかかった人がけがをしたりする被害が過去にも起きています。2018年の大阪府北部の地震では、小学校のブロック塀が倒れる痛ましい事故がありました。これをきっかけに、全国で塀の点検と撤去の取り組みが進みました。
静岡市を含む県の中部は、南海トラフ地震への備えが長く呼びかけられてきた地域です。家そのものの耐震だけでなく、敷地のまわりの塀も、家族や近所の方、通学する子どもたちの安全に関わる部分です。
自分でできるブロック塀のチェックポイント
建築基準法では、ブロック塀の高さは地面から2.2メートル以下と決められています。塀の厚さは10センチ以上、高さが2メートルを超える場合は15センチ以上が必要です。高さが1.2メートルを超える塀では、長さ3.4メートル以内ごとに、塀を横から支える控え壁が必要になります。
まずはメジャーで高さと厚さを測り、控え壁があるかどうかを見てみてください。塀を手で軽く押してぐらつかないか、目で見て傾いていないか、大きなひびや欠けがないかも確認します。表面に茶色いしみが出ている場合は、中の鉄筋がさびている可能性があります。
鉄筋が入っているか、基礎がどのくらいの深さかは、外から見ただけではわかりません。築年数が古い塀や、上にブロックを積み足して高くした塀は、専門家に見てもらうと安心です。点検してみて一つでも気になる点があれば、早めに相談しておくと判断がしやすくなります。
点検は、年に一度、台風の季節の前や大きな地震のあとに行うのがおすすめです。前回の写真を撮っておくと、ひびの広がりや傾きの変化に気づきやすくなります。
放置するとどうなるか
ブロック塀は、少しずつ傷みが進みます。雨水がひびから入り、中の鉄筋がさびてふくらむと、ひびが広がってブロックが割れやすくなります。普段は立っていても、地震の揺れや台風の強い風で一気に倒れることがあります。
塀が倒れて人やほかの家、車に被害が出た場合、塀の持ち主が責任を問われることもあります。道路に面した塀は、自分の家だけの問題ではないという意識を持っておきたいところです。
不安だけをあおるつもりはありません。高さが低く、控え壁もあり、ひびもない塀であれば、すぐに撤去する必要はないことも多くあります。大切なのは、今の塀がどの状態にあるかを知ることです。
撤去とフェンスへの作り替えの費用の目安
ブロック塀を撤去する費用は、塀の高さや長さ、基礎まで撤去するかどうか、重機が入れるかどうかで変わります。一般的な目安として、撤去と処分で長さ1メートルあたり1万円から2万円台ほどになることが多いです。
撤去したあとに、軽いアルミのフェンスや生け垣に作り替える場合は、フェンスの種類や高さによって、長さ1メートルあたり1万円台から3万円前後が目安です。目隠しの高さが欲しい場合は、低いブロックの上にフェンスを付ける方法もあります。ブロックを二段ほど残して上をフェンスにすると、重さが減って倒れにくくなります。
長さ10メートルほどの塀を撤去してフェンスにすると、合わせて数十万円になることが一般的です。見積もりを比べるときは、撤去の範囲、基礎の扱い、処分費、フェンスの高さと柱の本数が含まれているかを確認してください。
塀を撤去すると、隣の家との境界がわかりにくくなることがあります。境界の杭やプレートの位置を工事の前に確かめ、隣の家と共有している塀であれば、事前に話し合っておくと、後のトラブルを防ぎやすくなります。
静岡市のブロック塀の補助制度
静岡市には、道路に面したブロック塀の撤去や改善の費用を補助する制度があります。静岡市のブロック塀等耐震化促進事業のページによると、2026年度は、通学路や避難のための道路沿いにある塀の撤去で、見積額と基準額(長さ1メートルあたり2万円)の少ない方の3分の2以内、上限10万円が補助されます。避難所や避難地に沿った塀は、上限なしの扱いです。
緊急輸送路や幹線避難路、避難地沿いの塀を安全な塀に作り替える改善事業もあり、こちらは長さ1メートルあたり3万8,400円を基準額に、上限25万円です。対象は道路面から80センチ以上の高さがある塀で、契約や工事の前に申請する必要があります。工事を始めてからの申請は対象になりません。
2026年度の申請は12月中旬までの受付で、2027年1月中旬までに工事を終える必要があります。予算や受付の状況は年度の途中で変わることがあるので、申請の前に市の窓口で最新の内容を確認してください。自宅の前の道路が対象になるかどうかも、市の担当課で確かめることができます。
塀の工事は家の耐震と一緒に考える
ブロック塀が古い家は、建物そのものも旧耐震の時代に建てられていることがあります。塀の点検をきっかけに、家の耐震診断も受けておくと、敷地全体の安全を一度に見直すことができます。
かおり木工房は、新築で高気密・高断熱で地震に強い家を建ててきた工務店として、外まわりと建物を分けずに見るようにしています。塀を低くすると風通しや日当たりが変わり、家の中の過ごしやすさにもつながります。防犯の面でも、外から見通しのよい塀のほうが、空き巣に入られにくいと言われています。
まとめ まずは自分の塀の状態を知ることから
ブロック塀は、高さ、厚さ、控え壁、ぐらつき、ひびを見るだけでも、おおよその状態がわかります。気になる点があれば、撤去やフェンスへの作り替えを検討し、静岡市の補助制度が使えるかどうかを工事の前に確認しておくことが大切です。
静岡市でブロック塀の点検や作り替えを考えている方は、塀だけでなく家全体の安全も含めてご相談ください。現地を見たうえで、無理のない進め方をご提案します。
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