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手すりと段差解消のリフォームとは?静岡市の工務店が介護保険の使い方を解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

十月最初の日曜日です。静岡市でも秋晴れの日が多くなり、ご実家に顔を出したり、親御さんと出かけたりする方もいらっしゃると思います。

久しぶりに実家に帰ったとき、親の歩き方がゆっくりになった、玄関の段差でつまずきそうになっていた、と気づくことはないでしょうか。今日は、手すりの取り付けや段差の解消といった住まいの改修と、介護保険の住宅改修についてお話しします。

なぜ家の中の段差や移動が危なくなるのか

年齢を重ねると、歩くときに足を上げる高さが少しずつ低くなります。若いころは気にならなかった数センチの段差に、つま先が引っかかるようになります。家の中の転倒は、玄関、廊下と部屋の境目、浴室、トイレ、階段で起きやすいといわれます。

古い住宅には段差が多くあります。和室と廊下の境目の敷居、玄関の高い上がり框、浴室の出入口の段差などです。建てた当時は当たり前だった造りが、年齢とともに暮らしの負担になっていきます。

家の中の寒さも、転倒の原因になります。冬の朝、冷えた廊下やトイレで体がこわばると、動きがぎこちなくなります。段差と寒さは、どちらも高齢の方の暮らしを考えるうえで外せない問題です。

手すりと段差解消で変わること

手すりは、立ち上がりや移動のときに体を支えてくれます。玄関の上がり框の横、トイレの便器の横、浴室の出入口と浴槽のまわり、階段、廊下などが、手すりを付けることの多い場所です。

手すりを付ける位置と高さは、使う方の体の状態で変わります。右手と左手のどちらが使いやすいか、どの動作で体を支えたいかを確かめてから決めます。手すりを付ける壁の中に、しっかりした下地があるかどうかも大切です。下地がない場所に付けると、体重をかけたときに抜けてしまうおそれがあります。

段差の解消には、敷居を取り除く、床をかさ上げする、小さなスロープを付けるといった方法があります。浴室の出入口の段差は、浴室全体の改修が必要になる場合もあります。開き戸を引き戸に替えると、体の向きを変えずに出入りでき、車いすや歩行器でも通りやすくなります。

介護保険の住宅改修とは

要支援または要介護の認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費の支給を受けられます。対象になるのは、手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、引き戸などへの扉の取り替え、和式から洋式への便器の取り替えと、これらに付帯する工事です。

支給の限度額は、一人あたり二十万円です。自己負担は所得に応じて一割から三割で、残りが介護保険から支給されます。たとえば二十万円の工事で自己負担が一割なら、負担は二万円になります。限度額は原則として一人一回ですが、何回かに分けて使うことはできます。転居した場合や、介護の必要の度合いが大きく上がった場合には、あらためて利用できることがあります。

注意したいのは、工事の前に申請が必要なことです。ケアマネジャーなどが作成する理由書を添えて、市に事前の申請を行います。申請の前に工事をしてしまうと、支給を受けられない場合があります。静岡市でも住宅改修の制度が案内されていますので、詳しくは担当のケアマネジャーか市の窓口に確認してください。制度の概要は静岡市「介護保険サービス一覧」に掲載されています。

制度の範囲を超えて考えたいこと

介護保険の住宅改修は、手すりや段差など、目の前の危険を減らすための制度です。二十万円の範囲でできることは限られます。親御さんがこの先も長く暮らす家なら、制度を使う工事とあわせて、将来を見すえた改修も考えておきたいところです。

たとえば、寝室とトイレを近づける、浴室と脱衣室を暖かくする、玄関に腰かけられる場所をつくる、といった工事です。私たちは新築で高気密・高断熱の家をつくってきた経験から、家の中の温度差を小さくすることも、高齢の方の暮らしにはとても大切だと考えています。段差のない家でも、トイレや脱衣室が寒ければ、冬の負担は減りません。

工事の順番も大切です。手すりを付けたあとで浴室や廊下の改修をすると、せっかく付けた手すりを外して付け直すことになります。数年以内に大きなリフォームを考えているなら、全体の計画を先に描き、その中で介護保険を使う部分を決めると無駄が少なくなります。

玄関・トイレ・浴室、場所ごとの工夫

玄関は、段差が大きく、靴の脱ぎ履きで体が不安定になる場所です。上がり框の横に縦の手すりを付けると、上り下りが楽になります。腰かけられる小さなベンチを置けば、座ったまま靴を履けます。上がり框が高い場合は、踏み台を設けて段差を二段に分ける方法もあります。

トイレは、便座からの立ち上がりを支える手すりが大切です。便器の横の壁に、L字型の手すりを付けることが多いです。夜中にトイレに行くことが増える年代ですので、寝室からトイレまでの廊下に足元の明かりを付けるのも効果があります。

浴室は、床が濡れて滑りやすく、家の中でも特に注意が必要な場所です。浴槽をまたぐときに体を支える手すり、出入口の段差の解消、滑りにくい床材への変更が主な工事になります。浴槽が深くてまたぎにくい場合は、浅めの浴槽に替えることも検討します。

どの場所でも、手すりや段差の工事は、使う方ご本人に実際の動作をしてもらいながら位置を決めるのが一番です。図面の上で決めた位置が、実際には使いにくいことがよくあります。ご本人が遠慮して意見を言わないこともありますので、ご家族が一緒に立ち会って、無理のない動きかどうかを見てあげてください。

まとめ 小さな改修から、安心して暮らせる家へ

手すりの取り付けや段差の解消は、比較的小さな工事で、暮らしの安心を大きく高められる改修です。要支援や要介護の認定を受けている方は、介護保険の住宅改修で費用の一部の支給を受けられます。工事の前に申請が必要なので、まずケアマネジャーに相談するところから始めてください。

静岡市でご実家や親御さんの住まいが気になっている方は、帰省のときに玄関、トイレ、浴室、廊下を実際に歩いてみてください。手すりの位置の相談から、将来を見すえた改修まで、実際の暮らし方に合わせて一緒に考えます。

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かおり木工房では、静岡市・焼津市・藤枝市を中心に、断熱・耐震を含む性能向上リフォームから水まわりの交換まで、住まいの困りごとに一軒ずつ向き合っています。新築で高気密・高断熱の家づくりを続けてきた工務店として、見えない部分まで確かめてからご提案します。

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