換気扇を回しているのに空気が動かない家の理由
― 排気しているのに換気できていない住宅の構造とは ―
換気扇を回しているのに空気がこもる
家の中の空気がこもると感じたとき、多くの人は換気扇を回します。
キッチンの換気扇、トイレの換気扇、浴室の換気扇。
「換気扇を回しているから空気は外に出ている」
そう思っている方は少なくありません。
しかし実際には、換気扇を回していても家の空気がほとんど動いていない住宅があります。
これは珍しいことではありません。
特に築年数の古い住宅では、この状態が起きやすくなります。
ではなぜ、換気扇を回しているのに空気が動かないのでしょうか。
その理由は、住宅の換気の仕組みにあります。
換気扇は「空気を出す装置」でしかない
まず理解しておくべきことがあります。
換気扇は
空気を外に出す装置
です。
つまり、排気の装置であり、空気を入れる装置ではありません。
空気を外に出すだけでは、家の中の空気は入れ替わりません。
空気が入れ替わるためには
・空気の入口
・空気の出口
この二つが必要になります。
換気扇は出口ですが、入口がなければ空気は流れません。
そのため
排気しているのに空気が動かない
という現象が起きます。
空気の入口がない家
古い住宅では
・給気口がない
・空気の入口が設計されていない
という家が多くあります。
現在の住宅では、換気のために
給気口(外から空気を入れる場所)
が設置されています。
しかし古い住宅では
・窓
・建物の隙間
から空気が入ることを前提にしています。
そのため、換気扇を回しても
どこから空気が入るのかが決まっていない
という状態になります。
結果として
・空気が入らない
・空気の流れができない
という問題が起きます。
空気は最も楽な道を通る
空気は、人が思っているようには動きません。
空気は
最も抵抗の少ない道
を通ります。
そのため、換気扇を回しても
・近くの隙間から空気が入る
・同じ場所の空気が回る
という現象が起きます。
例えば
キッチンの換気扇を回したとき
・玄関の隙間
・窓の隙間
など、近い場所から空気が入ってきます。
しかし
家の奥の部屋まで空気が動くとは限りません。
つまり
家全体の空気は入れ替わらない
という状態になります。
間取りが空気の流れを止める
空気が動かない原因は、住宅の間取りにもあります。
例えば
・行き止まりの部屋
・閉じた間取り
・廊下が少ない家
こうした住宅では
空気の通り道がありません。
その結果
・家の奥の部屋
・2階の中央
・廊下のない空間
に空気が溜まることがあります。
換気扇を回していても
空気の通り道がなければ
空気は流れない
のです。
換気は「空気の流れ」を作ること
本来の換気とは
単に空気を外に出すことではありません。
重要なのは
空気の流れを作ること
です。
例えば
・外から空気が入る
・家の中を通る
・水回りで排気される
このような流れを作ることで
家全体の空気が入れ替わります。
現在の住宅では
給気口と排気口を設計し
家の中の空気の流れ
を作っています。
これを
計画換気
と呼びます。
古い家の換気を改善するには
古い住宅の空気環境を改善する場合
重要なのは
排気だけではなく、給気を考えること
です。
そのためには
・空気の入口を作る
・空気の出口を整える
・空気の通り道を作る
という考え方が必要になります。
換気の問題は
単に設備を増やすだけでは解決しません。
住宅全体の空気の流れ
を見直すことが大切です。
まとめ
換気扇を回していても、空気が動かない家があります。
その理由は
・空気の入口がない
・空気の通り道がない
・空気が最短距離で回る
といった住宅の構造にあります。
換気とは
単に空気を外に出すことではなく
家の中に空気の流れを作ること
です。
空気の流れを整えることで、住まいの快適性は大きく変わります。
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次回予告
次回は
「なぜ家の奥の部屋ほど空気がよどむのか?」
というテーマで、住宅の空気の流れと間取りの関係について解説します。