なぜ窓を開けても家の空気は入れ替わらないのか?
― 「風通し=換気」だと思っている家に起きている本当の問題 ―
窓を開ければ空気は入れ替わると思っていませんか
多くの家庭では、換気といえば「窓を開けること」と考えられています。朝起きたとき、掃除のとき、料理のあと。窓を開けて風を通すことで、家の空気がきれいになると思っている方は少なくありません。
しかし実際には、窓を開けていても家の空気がほとんど入れ替わっていない住宅も多く存在します。特に築年数の古い住宅では、この問題が起きやすい傾向があります。
空気の問題は目に見えません。そのため「窓を開けているから換気できている」と思い込んでしまうことが多いのです。
ではなぜ、窓を開けているのに空気が入れ替わらないのでしょうか。
そこには、住宅の構造と空気の動き方が関係しています。
空気は「入口と出口」がそろわないと動かない
空気が流れるためには、必ず二つの条件が必要です。
・空気の入口
・空気の出口
この二つがそろって初めて空気は流れます。
例えば、窓を一つだけ開けている状態では空気はほとんど動きません。空気の出口がないため、室内の空気はその場にとどまってしまいます。
また窓を二つ開けていても、空気が通り抜ける通路がなければ空気は流れません。
住宅の中では
・家具
・壁
・間仕切り
・ドア
などが空気の流れを止めることがあります。
その結果、窓の近くの空気だけが動き、部屋の奥の空気は入れ替わらないという状態が起きることがあります。
古い住宅は換気が設計されていない
現在の住宅では、法律によって24時間換気設備の設置が義務化されています。これは2003年に始まった制度です。
つまり、それ以前に建てられた住宅の多くは
計画的な換気がない家
ということになります。
古い住宅では
・窓を開ける
・隙間から空気が入る
・自然に空気が抜ける
という仕組みに頼っています。
しかしこの方法では、空気の入れ替わりは非常に不安定になります。
風が吹く日は空気が動きますが、風がない日はほとんど動きません。
つまり
天気によって換気の量が変わる家
になってしまうのです。
風通しの良さと換気は別の話
「うちは風通しが良いから大丈夫」
そう考える方も多いと思います。
しかし
風通しが良いことと、換気ができていることは別の話です。
風通しとは
風が吹いたときに空気が動く状態
です。
一方、換気とは
常に空気が入れ替わる仕組み
のことです。
つまり
風が止まれば空気も止まる家は、換気ができているとは言えません。
古い住宅では
風があるときだけ空気が動く
という家が多く存在します。
空気は人が思う通りには動かない
住宅の空気は、水のように目に見える流れではありません。
空気は
・温度差
・気圧差
・風
・建物の隙間
こうした要素によって動きます。
そのため
「この窓から空気が入って、この窓から出る」
という単純な動きになるとは限りません。
実際の住宅では
・同じ場所の空気がぐるぐる回る
・部屋の奥まで外気が届かない
・家の中心部に空気が溜まる
といった状態が起きることがあります。
このような場合、窓を開けていても
家の空気はほとんど入れ替わっていない
可能性があります。
家の空気を入れ替えるには何が必要か
本来の換気とは、単に窓を開けることではありません。
重要なのは
空気の流れを作ること
です。
例えば
・空気の入口を作る
・空気の出口を作る
・家の中に通り道を作る
このように
住宅全体で空気が流れる設計
が必要になります。
現在の住宅では、給気と排気を計画的に配置することで、家全体の空気を入れ替える仕組みが作られています。
これを
計画換気
と呼びます。
空気の流れを整えると住まいは変わる
家の快適さは
・温度
・湿度
・空気
この三つで決まります。
多くの人は温度ばかりを気にしますが、実際には
空気の流れ
が暮らしの快適さに大きく関わります。
もし家の中で
・空気がこもる
・奥の部屋がよどむ
・なんとなく息苦しい
と感じることがある場合は、換気の仕組みを見直すことが重要です。
空気の流れを整えることで、住まいの環境は大きく変わります。
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次回予告
次回は
「換気扇を回しているのに空気が動かない家の理由」
について解説します。