床断熱を強化すると足元の寒さはどれくらい改善するのか?その理由を建築のプロが解説
かおり木工房の宗野です。
冬になると、家の中でよく聞く言葉があります。
「足元が冷たい」
「床が冷たくて寒い」
静岡は温暖な地域と言われていますが、実際には冬の室内はかなり冷え込みます。
特に築20年〜40年くらいの住宅では、床の断熱性能が低いケースが多く、暖房をつけていても足元が寒い状態になることがあります。
これは単に暖房が弱いからではなく、
住宅の構造そのものに原因がある
ことがほとんどです。
今日は
床断熱を強化すると足元の寒さはどれくらい改善するのか
というテーマを建築の視点から解説します。
なぜ床が冷たくなるのか
まず理解しておきたいのは、床が冷たくなる理由です。
古い住宅では床下の断熱性能が弱く、外気の影響を受けやすい構造になっています。
床下は基本的に外気と近い温度になります。
冬の静岡でも朝方の外気温は
5℃
4℃
時には3℃
くらいまで下がることがあります。
床断熱が弱い住宅では、この冷たい空気の影響が床に伝わります。
つまり
床そのものが冷やされている
状態になります。
そのため、暖房を使っていても足元が冷たいままになるのです。
足元の寒さは体感温度を下げる
室内の快適性は、単純に室温だけで決まるわけではありません。
実は
床の温度
も大きく影響します。
例えば
室温20℃
床温度12℃
このような状態では、人はかなり寒く感じます。
逆に
室温18℃
床温度18℃
この状態の方が体感は暖かくなります。
つまり
床の温度は体感温度に大きく影響する
のです。
床が冷たい住宅では、暖房を強くしても寒く感じる理由がここにあります。
床断熱を強化するとどうなるか
床断熱を強化すると、床から逃げる熱が減ります。
その結果、床の温度が上がります。
実際の住宅では
床表面温度が
12℃
↓
16℃〜18℃
くらいまで上がることがあります。
この差は体感として非常に大きく
「床が冷たくない」
と感じるレベルになります。
特に無垢床などの場合は、さらに体感温度が上がることがあります。
ヒートショックのリスクにも関係する
床断熱は健康にも関係しています。
冬に多く発生する事故として
ヒートショック
があります。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動する現象です。
暖かいリビングから寒い脱衣室や浴室に移動すると、体に大きな負担がかかります。
特に
高齢者
持病のある方
にとっては危険です。
床断熱が弱い住宅では、室温の上下差が大きくなりやすく、ヒートショックのリスクが高まります。
床断熱を改善することで、室温差を小さくすることができます。
古い住宅の床断熱
築30年前後の住宅では
床断熱が
・入っていない
・50mm程度しかない
というケースもあります。
現在の住宅基準と比べると、かなり断熱性能が低い状態です。
そのため、床断熱を改善することで体感温度は大きく変わります。
特に
・リビング
・脱衣室
・トイレ
などの床断熱を改善すると、冬の寒さはかなり軽減されます。
窓や天井とのバランスも重要
ただし、床断熱だけを強化すれば良いわけではありません。
住宅の断熱性能は
・窓
・天井
・壁
・床
これらのバランスで決まります。
例えば
窓の断熱性能が低い住宅では、窓から熱が逃げてしまいます。
また
天井断熱が弱い住宅では、暖房の熱が屋根から逃げます。
そのため
住宅全体の断熱バランス
を考えることが重要になります。
魔法瓶のような家
理想的な住宅は
魔法瓶のような構造
です。
魔法瓶は外の温度の影響を受けにくく、内部の温度を保つことができます。
住宅でも
断熱
気密
窓性能
この3つが整うことで、外気温の影響を受けにくくなります。
その結果
冬は暖かく
夏は涼しい
住まいになります。
まとめ
床が冷たい住宅の多くは
床断熱の不足
が原因です。
床断熱を強化すると
・足元の寒さが改善する
・体感温度が上がる
・ヒートショックリスクが下がる
といった効果があります。
ただし、住宅性能は
窓
天井
床
などのバランスで決まります。
断熱リフォームでは、住宅全体の性能を考えることが重要です。
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