エアコンが効かない家を「魔法瓶」にする方法とは
― 設定温度を上げても寒い理由 ―
エアコンはついている。
設定は24℃。
でも、なんとなく寒い。
足元が冷たい。
廊下に出ると一気に冷える。
「エアコンの能力が足りないのかな」
違います。
問題は“家の性能”です。
■ なぜ魔法瓶は冷めないのか
魔法瓶は、
・断熱
・気密
が高い。
だから内部の温度を保てる。
家も同じです。
断熱と気密が整えば、
少ないエネルギーで温度を維持できる。
■ 熱の移動は3つある
家の中で熱が逃げる経路は、
- 伝導(壁・窓から)
- 対流(隙間風)
- 放射(冷たい窓から熱を奪われる)
エアコンは空気を温める装置。
でも、
・窓が冷たい
・隙間がある
・壁断熱が弱い
と、熱はどんどん逃げる。
■ 静岡の冬で起きていること
静岡市の冬。
最低気温0〜2℃。
室内20℃。
温度差18℃。
この差があると、
熱は常に外へ逃げようとする。
UA値(外皮平均熱貫流率)が高い家は、
熱が逃げやすい家。
■ UA値の違い
例として、
・旧基準住宅:UA値 0.87〜1.2程度
・断熱等級6:UA値 0.46以下
・断熱等級7:UA値 0.26以下
数値が小さいほど断熱性能が高い。
UA値が半分になれば、
理論上の熱損失も大きく減る。
■ 体感温度が下がる理由
室温が20℃でも、
窓表面温度が10℃だと、
人は放射で熱を奪われる。
これが「足元が寒い」感覚。
エアコンの設定を上げると、
空気は暖まる。
でも壁や窓が冷たいままだと、
寒さは消えない。
■ 魔法瓶化するために必要なこと
① 窓の高性能化
Low-E複層、またはトリプルガラス。
② 外皮断熱の強化
壁・天井・床の断熱改修。
③ 気密性向上
C値1.0以下、できれば0.5以下。
④ 日射取得と遮蔽の設計
冬は太陽を取り込み、
夏は遮る。
■ なぜ「暖房能力不足」と誤解するのか
人は設備を疑う。
でも本当は、
建物側が負けている。
穴の空いたバケツに水を入れている状態。
いくら入れても溜まらない。
■ 光熱費の違い
断熱と気密が整った家は、
暖房エネルギーが少なく済む。
魔法瓶のように保温するから。
設定温度を上げなくても快適。
電気代も抑えられる。
■ まとめ
エアコンが効かないのは、
エアコンのせいではない。
家の性能の問題。
断熱×気密×窓。
これが整えば、
家は魔法瓶になる。
もし今、
「暖房つけてるのに寒い」
と感じているなら、
それは機械ではなく、
構造のサインです。
家は、
エネルギーを逃がさない器であるべきです。
次回予告
次回は、
「実家が寒いと感じたら。親のためにできるリフォーム」
自分は我慢できても、
親はどうでしょうか。
感情と現実を結びます。
会社情報
賢い夫婦がやっぱり選んだ
注文住宅専門工務店「かおり木工房」
静岡の気候に合わせた
高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)
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