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古い家の結露対策とは?

拭いても拭いても結露が止まらない

冬の朝、カーテンを開けたら窓がびっしょり濡れている。毎朝拭いているのに、翌日にはまた同じ状態になる。サッシの下に黒い点が出てきた。古い住宅にお住まいの方から、よくいただくご相談です。

結露は、拭き取りが足りないから起きているわけではありません。住宅と空気の条件が重なって起きる現象です。仕組みが分かると、どこに手を打てばよいかが見えてきます。

結露が起きる仕組み

空気は、温度が高いほど多くの水蒸気を含むことができます。温度が下がると、含んでいられる量が減っていきます。

ある温度を下回ると、空気が抱えきれなくなった水蒸気が水に変わります。この温度を露点温度と呼びます。冷たい飲み物のコップの表面が濡れるのと、まったく同じ現象です。

室温20度、湿度50パーセントの部屋では、露点温度はおよそ9.3度です。つまり、室内のどこかに表面温度が9.3度を下回る場所があれば、そこで結露が起こります。

なぜ窓に集中するのか

家の中で最も冷たくなる場所が窓だからです。

築25年から35年ほどの住宅に多いアルミサッシと単板ガラスの窓は、断熱性能を表すU値でおおむね6.0前後です。外の冷たさをほとんどそのまま室内側に伝えます。

外気温が0度の朝であれば、窓の室内側の表面温度は露点を大きく下回ります。だから毎朝濡れます。アルミの枠は特に熱を伝えやすく、ガラスより枠のほうが先に濡れることもあります。

窓を拭くのは、すでに水になったものを取り除いているだけです。表面温度が露点を下回っている限り、翌朝も同じことが起こります。

窓以外にも結露は起きている

見える場所だけが問題ではありません。

押し入れの奥、北側の部屋の壁、家具の裏側。こうした場所も表面温度が下がりやすく、空気も動きにくいため、結露が起きています。窓のように水滴として目に見えないぶん、気づかないうちにカビが進んでいることがあります。

押し入れの奥だけカビる、家具をどけたら壁が黒くなっていた、という状態は、そこで結露が起きていた証拠です。

さらに見えないのが、壁の内部で起きる結露です。室内の水蒸気が壁の中に入り込み、冷たい部分で水に変わります。断熱材が湿って性能が落ちたり、木部が傷んだりする原因になります。表からは分かりにくく、壁を開けて初めて気づくことがあります。

湿度を下げるだけでは解決しにくい

結露を減らすには、表面温度を上げるか、湿度を下げるかのどちらかです。

除湿機や換気で湿度を下げる方法はあります。ただ、冬の室内の湿度をむやみに下げると、喉や肌に負担がかかります。快適さと健康の面から、冬の湿度は40から60パーセント程度が目安とされています。この範囲を保ちながら結露を止めようとすると、湿度側だけでは限界があります。

一方、表面温度を上げる方向であれば、湿度は快適な範囲のままで結露を防げます。窓の性能を上げることが結露対策として有効なのは、このためです。

水蒸気はどこから出ているのか

住宅の中では、思っている以上に水蒸気が発生しています。

調理、入浴、洗濯物の室内干し、そして人の呼吸です。開放型の石油ストーブやガスストーブを使っている場合は、燃焼にともなって大量の水蒸気が出ます。灯油やガスが燃えると、その重量に近い量の水が生まれます。

古い住宅で結露がひどい場合、開放型のストーブを使っていることが原因の一部になっていることがあります。使用をやめる必要はありませんが、換気とあわせて考える必要があります。

対策の順番

まず、ご自身でできることから確かめてみてください。

換気扇が正しく働いているか、給気口が閉じられていないか。浴室と台所の換気扇を回しているか。洗濯物を室内で干すときに換気をしているか。家具を壁から数センチ離すだけでも、裏側の結露は減ります。

そのうえで、窓の性能を上げることを考えます。内窓を追加する方法であれば、壁や外壁を触らずに済み、一部屋あたり半日から一日で工事が終わります。室内側の窓の表面温度が露点を上回るようになれば、結露は起こりにくくなります。

窓を替えたら結露がぴたりと止まったというお話をよくいただくのは、この仕組みによります。

壁や天井の断熱を見直すと、部屋全体の表面温度が上がり、押し入れや北側の部屋の結露にも効きます。壁を開ける工事になる場合は、耐震の補強とあわせて考えると無駄がありません。

静岡の住宅で気をつけたいこと

静岡市・焼津市・藤枝市は湿度が高い地域です。冬でも空気が乾ききらないため、結露の条件が整いやすくなります。

温暖だから結露は起きないと考えられている方もいらっしゃいますが、結露を決めるのは外気温そのものではなく、室内の湿度と、窓や壁の表面温度です。この地域でも、冬の朝の結露に悩まれている住宅は数多くあります。

また、床下の湿気が多い住宅も見られます。床下から上がってきた湿気が室内の湿度を押し上げていることもあり、床下の状態もあわせて確認したい部分です。

まとめ

結露は、表面温度が露点温度を下回ることで起こります。室温20度、湿度50パーセントであれば、露点はおよそ9.3度です。窓に集中するのは、そこが家の中で最も冷たくなる場所だからです。

拭き取りでは根本的に止まりません。湿度を下げる方向にも限界があります。窓や壁の表面温度を上げることが、確実な対策になります。

見えている窓の結露だけでなく、押し入れや壁の内部でも同じことが起きています。カビや木部の傷みにつながる前に、今の状態を確認するところからご相談ください。

静岡市・焼津市・藤枝市でリフォームのご相談を承っています

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