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築30年の家の断熱性能はどれくらい低いのか?

今の住宅と比較すると見えてくる「性能差」

住宅の断熱性能は、この30年で大きく変わりました。

現在、新築住宅では
断熱等級5〜7 が主流になりつつあります。

しかし一方で、日本に多く残っている住宅は

築30年前後の住宅

です。

では、築30年の住宅の断熱性能は
実際どの程度なのでしょうか。

結論から言うと、

現在の住宅とは別物と言えるレベルで性能が違います。

この記事では

  • 築30年住宅の断熱レベル
  • 現在の住宅との性能差
  • なぜ寒さ・暑さが起きるのか

を解説します。


築30年住宅の断熱性能

1990年前後に建てられた住宅は
多くが

断熱等級2〜3相当

と言われています。

これは現在の住宅基準と比較すると
かなり低い性能です。

住宅性能を簡単に比較すると次のようになります。

住宅年代断熱等級UA値目安
築30年住宅等級2〜30.9〜1.6
2000年前後等級40.87
高性能住宅等級60.46
超高性能住宅等級70.26

つまり

熱の逃げ方が2〜4倍違う

ということです。

これが

  • 冬寒い
  • 夏暑い
  • 冷暖房が効かない

と感じる原因です。


当時の住宅は断熱材が少ない

築30年住宅の多くは
断熱材の量が非常に少ないです。

典型的な構造は次のようなものです。

天井

グラスウール
50mm〜100mm

現在の住宅

200〜400mm


グラスウール
50mm

現在の住宅

100〜120mm以上


断熱材なし

という住宅も珍しくありません。

そのため冬は

床から冷気が上がる

という現象が起きます。


気密性能がほぼ無い

もう一つ大きな違いがあります。

それが

気密性能

です。

現在の住宅では

C値
0.3〜1.0

程度が一般的です。

しかし築30年前後の住宅では

C値
5〜10

ということも珍しくありません。

これは簡単に言うと

家全体にハガキ10枚以上の隙間

があるレベルです。

この隙間から

  • 冬は冷気
  • 夏は熱気

が入ってきます。

そのため

エアコンが効きにくい家

になります。


窓性能が大きく違う

築30年住宅の窓は

アルミ単板ガラス

がほとんどです。

熱貫流率は

6.0W/㎡K前後

です。

現在の住宅では

樹脂サッシ
Low-E複層ガラス

1.0〜1.5W/㎡K

程度です。

つまり窓だけでも

4〜6倍熱が逃げる

ということになります。


なぜ冷暖房が効かないのか

ここまでの話を整理すると

築30年住宅では

1
断熱材が少ない

2
気密性能が低い

3
窓性能が低い

という状態です。

つまり

熱が逃げる要素がすべて揃っている

状態です。

そのため

  • 冬は暖房しても寒い
  • 夏は冷房しても暑い
  • 電気代が高い

という現象が起きます。


断熱性能が低い家で起きる問題

断熱性能が低い住宅では
次の問題が起きやすくなります。

・ヒートショック
・結露
・カビ
・光熱費増加
・室温ムラ

特に注意が必要なのが

ヒートショック

です。

浴室や脱衣室の温度差が大きくなると
健康リスクも高まります。


断熱リフォームで性能は変えられる

ここまで読むと

「古い家はもうダメなのか」

と思う方もいるかもしれません。

しかし住宅性能は

リフォームで改善することが可能です。

特に効果が大きいのは

・窓断熱
・天井断熱
・床断熱

です。

ただし注意点があります。

それは

順番を間違えると効果が弱くなる

ということです。

断熱リフォームは

どこからやるか

で結果が大きく変わります。


次の記事

次回は

「静岡の家はなぜ夏暑くなるのか?」

というテーマを解説します。

実は静岡では

全国平均よりも

夜の気温が下がりにくい

という特徴があります。

そのため

断熱だけでは
夏の暑さは解決できません。

静岡特有の住宅設計について解説します。


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