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夏に2階が異常に暑い家の改善方法とは

二階だけが異常に暑くなる家

一階は過ごせるのに、二階に上がると空気が違う。エアコンをつけてもなかなか冷えず、夜になっても暑いまま眠れない。夏になると、二階の暑さに関するご相談が集中します。

暑い空気は上に昇るから二階が暑いのは仕方ない、と説明されることがあります。それも一因ではありますが、主な原因は別のところにあります。屋根から入ってくる熱です。

屋根が受ける熱の量

住宅の中で最も強く日射を受けるのは屋根です。壁は朝や夕方に日が当たる程度ですが、屋根は日の出から日没まで受け続けます。夏の太陽は高い位置を通るため、屋根に対してほぼ真上から当たります。

真夏の日中、屋根の表面温度は60度から70度程度まで上がることがあります。濃い色の屋根や金属屋根では、さらに高くなることもあります。

この熱は屋根材から野地板へ、そして小屋裏の空気へと伝わります。屋根裏の空気は、真夏には50度を超えることがあります。天井の上に熱い空気の層がふたのように乗っている状態です。

天井の断熱が弱いと、そのまま室内へ

小屋裏の熱を防ぐのが、天井の断熱材です。

築25年から35年ほどの住宅では、天井の断熱材が100ミリ程度と薄い、経年でずれて隙間ができている、配線工事のときによけられたまま戻っていない、といった状態がよく見られます。

断熱材は、厚みだけでなく隙間なく連続していることが大切です。一部でも欠けていれば、そこが熱の通り道になります。点検口から小屋裏をのぞくと、状態はすぐに分かります。

天井が熱を持つと、エアコンで空気を冷やしても、天井から出る放射熱が体に当たり続けます。室温計は下がっているのに涼しく感じないというのは、この状態です。

夜になっても暑い理由

日が沈んでも二階が暑いままなのは、日中に蓄えられた熱が時間をかけて放出されているためです。

熱は材料の中をゆっくり移動します。昼に屋根が受けた熱が天井面に届くころには、外はすでに夜になっています。寝室が二階にある住宅で、寝る時間になっても暑いというご相談が多いのは、この時間差によるものです。

窓からの日射も重なる

屋根だけでなく、二階の窓も影響します。

二階の窓は、一階に比べて庇やバルコニーに守られていないことが多くあります。一階の窓は二階のバルコニーが庇の代わりになっていても、二階の窓には何もない、という住宅は珍しくありません。

西向きの窓がある部屋では、午後の低い西日が室内の奥まで入ります。西日は角度が低いため、庇では防げません。夕方に急激に暑くなる部屋は、西側を疑ってみてください。

改善の方法と優先順位

考え方は、熱を入れない、たまった熱を逃がす、伝わらないようにする、の三つです。

最も効果が出やすいのは、天井や屋根の断熱を強化することです。小屋裏に人が入れる住宅であれば、天井に断熱材を追加する方法がとれます。床をはがす必要がなく、費用も抑えられます。天井が斜めになっている部屋や、小屋裏を部屋として使っている住宅では、屋根そのものを断熱する方法になります。

次に、窓からの日射を減らすことです。窓の外側に取り付けるシェードやすだれであれば、比較的少ない費用で始められます。内窓を追加すれば、日射を抑えるガラスを選ぶことで夏の熱の侵入を減らせ、冬の寒さにも同時に効きます。

小屋裏の熱を排出する換気口や換気扇も、補助的には有効です。ただし、これはたまるのを和らげる対策であり、断熱が不十分なままでは効果が限られます。

屋根材の色を明るくする、遮熱塗料を使うという方法もあります。外壁や屋根の塗り替え時期が近いのであれば、あわせて検討する価値があります。ただし塗装だけで二階の暑さが解決するとは考えないほうがよく、断熱とセットで考えるものです。

エアコンを増やす前に考えたいこと

二階が暑いので、エアコンを買い替える、台数を増やすという対処もあります。実際、室温は下がります。

ただ、熱が入り続けている限り運転時間は長くなり、電気代に跳ね返ります。天井が熱を持っている状態も変わらないため、体感の改善は思ったほどではないこともあります。

入ってくる熱を減らしてからエアコンを考えると、小さな機種でも足りるようになります。順番としては、住宅側を先に見るほうが結果的に費用を抑えられます。

冬にも効く工事です

天井の断熱は、夏の暑さだけの話ではありません。冬は暖かい空気が上に集まるため、天井の断熱が弱ければそこから熱が逃げます。

夏の暑さのご相談で天井の断熱を見直した結果、冬の暖房の効きも変わったというお話をいただくことがあります。一度の工事で夏と冬の両方に効くという点は、費用を考えるうえで知っておいていただきたいところです。

まとめ

二階が異常に暑くなるのは、暖かい空気が上に昇るからというより、屋根が受けた熱が小屋裏を経て天井に伝わっているためです。夜になっても暑いのは、蓄えられた熱が時間をかけて出てくるからです。

天井や屋根の断熱を見直し、二階の窓の日射を減らす。この二つで多くの場合は変わります。小屋裏の状態を確認すれば、断熱材がどうなっているかはすぐに分かります。

静岡市・焼津市・藤枝市で二階の暑さにお困りでしたら、まず現状を見るところからご相談ください。

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