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家の断熱性能はどこで決まるのか?「断熱材だけでは決まらない」住宅性能の本当の仕組み

住宅の断熱性能というと、多くの人がまず思い浮かべるのは

「断熱材」

ではないでしょうか。

実際に住宅会社の説明でも

・高性能グラスウール
・発泡断熱
・セルロースファイバー

など、断熱材の種類がよく紹介されます。

しかし住宅の断熱性能は、

断熱材だけで決まるものではありません。

むしろ住宅の性能を大きく左右するのは

・窓
・屋根
・床
・気密性能

といった、住宅全体の構造です。

この記事では

・住宅の断熱性能が決まる仕組み
・どこから熱が逃げるのか
・断熱材だけでは快適にならない理由

を解説します。


住宅の熱はどこから逃げるのか

住宅の熱は、家のさまざまな部分から外へ逃げていきます。

一般的な住宅での熱の流出割合は次のようになります。


約50%

換気
約15%

外壁
約15%

屋根
約10%


約10%

この数字を見ると分かる通り、住宅の断熱性能に最も影響するのは

です。

どれだけ壁の断熱材を厚くしても、窓の性能が低ければ住宅の熱はどんどん外へ逃げてしまいます。


窓性能が住宅の快適性を決める

古い住宅では

アルミサッシ
単板ガラス

が一般的でした。

この窓の熱貫流率は

約6.0W/㎡K

と言われています。

現在の住宅で使われる

樹脂サッシ
Low-E複層ガラス

では

約1.0〜1.5W/㎡K

程度です。

つまり窓だけでも

4〜6倍の断熱性能差

があります。

この違いは住宅の体感温度に大きく影響します。


屋根から入る熱は非常に大きい

夏の住宅で特に重要なのが

屋根

です。

真夏の屋根表面温度は

60〜70℃

になることもあります。

この熱が屋根から室内へ伝わると、2階の室温は大きく上がります。

屋根断熱が弱い住宅では

・2階が暑い
・夜になっても室温が下がらない

という状態になります。

そのため住宅の断熱性能を高めるには

屋根断熱

も重要になります。


床断熱は冬の快適性に影響する

冬の寒さの原因の一つが

床からの冷気

です。

床断熱が弱い住宅では

床表面温度が低くなり

足元が冷える

という状態になります。

そのため

暖房をつけても寒く感じることがあります。

これは体感温度が

床温度

にも大きく影響されるためです。


気密性能が断熱性能を左右する

住宅の断熱性能を語る上で欠かせないのが

気密性能

です。

住宅に隙間が多いと

・暖かい空気
・冷たい空気

が外へ逃げたり、外から入ったりします。

その結果

断熱材の性能が十分に発揮されません。

住宅の気密性能は

C値

という指標で表されます。

現在の高性能住宅では

C値0.3〜1.0

程度が一般的です。

一方、古い住宅では

C値5以上

ということも珍しくありません。

この差は住宅の快適性に大きく影響します。


断熱材の種類より重要なこと

住宅会社の説明では

断熱材の種類ばかりが強調されることがあります。

しかし実際には

・断熱材の厚み
・施工精度
・気密性能
・窓性能

の方が重要になることが多いです。

どれだけ高性能な断熱材を使っていても、

施工が不十分で隙間があれば性能は下がります。

住宅性能は

材料だけでなく施工と設計

によって決まるものです。


家の快適性は「総合性能」

住宅の快適性は

・断熱性能
・気密性能
・窓性能
・日射遮蔽

などが組み合わさって決まります。

そのため断熱材だけに注目するのではなく、

住宅全体の設計

を見ることが重要です。

住宅は一つのシステムとして考える必要があります。


次の記事

次回は

「古い家の換気は本当に空気が入れ替わっているのか?」

というテーマを解説します。

築20〜30年以上の住宅では、

・換気口が機能していない
・空気の流れができていない
・湿気や臭いがこもる

といった問題が起きていることがあります。

実は住宅の快適性は
断熱だけでなく換気計画にも大きく関係しています。

次回は

古い住宅の換気の仕組みと、空気が動かない家の原因

について解説します。


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