|

気密改善リフォームとは?断熱と一緒に考える理由

冬になると、暖房をつけているのに家がなかなか暖まらない。
エアコンを強く運転しても足元が寒い。
やっと暖まったと思っても、暖房を消すとすぐに冷えてしまう。

こうした住まいでは、断熱材の量ばかりが問題だと思われがちです。
しかし実際には、断熱と同じくらい重要な要素があります。
それが住宅の気密です。

気密とは、家の隙間の少なさを表す性能のことです。
壁や床、天井、窓まわり、配管の貫通部など、住宅には目に見えない小さな隙間が数多く存在します。
この隙間が多い住宅では、暖房しても暖かい空気が外へ逃げてしまいます。

同時に、外の冷たい空気も家の中に入り込みます。
この空気の出入りが続くと、暖房で作った熱は家の中に留まりません。
結果として、暖房を強く使っても寒い家になります。

つまり、断熱だけでは家は暖かくならないのです。

断熱は、熱の移動を遅らせる役割を持っています。
一方、気密は空気そのものの出入りを減らす役割があります。

この二つは、似ているようでまったく違う働きをしています。

たとえば、魔法瓶を想像してみてください。
魔法瓶の壁は断熱の役割を持っています。
しかし、フタがしっかり閉まっていなければ、中の熱は外へ逃げてしまいます。

住宅も同じです。

どれだけ断熱材を入れても、隙間が多い家では空気が動き続けます。
その空気の動きによって、暖かい空気は外へ逃げ、冷たい空気が入り込むことになります。

この状態では、断熱材の性能を十分に発揮することができません。

古い住宅では、こうした問題が起きやすくなります。

30年以上前の住宅は、現在のように気密性能が重視されていませんでした。
そのため、壁や床の取り合い部分、天井裏、床下、配管まわりなどに多くの隙間が残っていることがあります。

さらに古い窓やアルミサッシも、気密性が低い原因になります。
窓まわりから冷たい空気が入り込み、暖房効率を下げてしまいます。

こうした隙間が住宅全体に存在すると、暖房の熱は家の中に留まりません。

暖房しているのに寒い家の多くは、この空気の出入りが原因です。

暖房機器が弱いのではなく、家が熱を保てない状態になっているのです。

気密改善リフォームを行うと、この状況が変わります。

まず、暖房で暖めた空気が外へ逃げにくくなります。
暖かい空気が室内に留まるため、室温が安定しやすくなります。

暖房をつけたときの立ち上がりも早くなり、設定温度をそれほど上げなくても快適に感じられるようになります。

また、家の中の温度差も小さくなります。

隙間が多い住宅では、暖房している部屋と暖房していない場所の温度差が大きくなります。
リビングは暖かくても、廊下や脱衣所、トイレが極端に寒いという住宅も少なくありません。

これは暖房の問題ではなく、家の性能の問題です。

気密性能が改善されると、暖かい空気が家の中に広がりやすくなります。
その結果、家の中の温度差も小さくなり、移動しても寒さを感じにくくなります。

この変化は、住んでいる人の体感として非常に大きなものになります。

暖房機器は同じでも、家の性能が変わることで、暖かさの感じ方が大きく変わるからです。

ただし、ここで大事なのは、気密改善だけを単独で考えないことです。

住宅の快適性は、断熱、窓性能、気密、換気などが組み合わさって決まります。
どれか一つだけを改善しても、全体の性能が大きく変わらないことがあります。

例えば、隙間を減らしても窓の断熱性能が低ければ、窓から熱は逃げ続けます。
天井断熱が弱ければ、暖かい空気は屋根側へ逃げてしまいます。
床断熱が弱ければ、足元の寒さは残ります。

そのため、性能向上リフォームでは、

・窓
・天井
・床
・壁
・気密

こうした部分を全体として見ていくことが大切です。

特に古い住宅では、窓と気密の改善だけでも、暖房効率が大きく変わることがあります。

暖房が効かない家では、暖房機器を変えるよりも、住宅そのものの性能を見直す方が効果的な場合があります。

暖かい家とは、強い暖房で作る家ではありません。
暖めた空気をきちんと家の中に留められる住宅です。

そのためには、断熱と気密をセットで考えることが重要です。

住宅の性能を本当に改善したいなら、断熱材の量だけではなく、家の隙間にも目を向ける必要があります。

それが、暖房効率を大きく変える第一歩になります。


賢い夫婦がやっぱり選んだ
注文住宅専門工務店「かおり木工房」

静岡市で
高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)
寒暖差に振り回されない家づくりを行っています。

住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市


次回

寒い家はどこからリフォームするべきか?
優先順位を解説

類似投稿