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床断熱リフォームで足元の寒さは改善するのか?

足元だけ寒い家で起きていること

暖房をつけているのに、足元だけが寒い。上半身は暖かいのに、床に近いところは冷たい。冬になると、こうしたご相談をいただきます。

原因は大きく二つに分かれます。ひとつは床そのものが冷えていること、もうひとつは窓から降りてくる冷たい空気です。どちらが主な原因かによって、手をつける場所が変わります。まずは床側から見ていきます。

床が冷たくなる理由

冬になると、床下の空気は外気に近い温度まで下がります。床の断熱が弱い住宅では、その冷たさが床の表面に伝わります。

人が感じる暖かさは、空気の温度だけで決まるわけではありません。床や壁など、まわりの表面温度からも影響を受けます。おおまかに言えば、空気温度と周囲の表面温度の平均に近い値を体が感じ取っています。

室温が20度でも、床の表面が13度しかなければ、体感はそれより低くなります。暖房を強くしても足元の寒さが消えないのは、床の表面温度が上がっていないためです。しかも人は、頭より足元が冷えるほうを不快に感じやすい性質があります。

築年数による床断熱の違い

床の断熱は、年代によって考え方が大きく変わってきました。

昭和の終わりから平成の初めごろに建てられた住宅では、床に断熱材が入っていない、あるいは薄いものが入っているだけ、というケースがあります。床下をのぞくと、根太のあいだに何も入っていないことも珍しくありません。

断熱材が入っていても、経年で垂れ下がっていたり、ずれて隙間ができていたりすることがあります。グラスウールを床下から押し込む形で施工されている場合、支えが劣化して落ちかけていることもあります。断熱材は隙間なく連続していて初めて働くため、部分的に欠けていればそこが弱点になります。

床断熱リフォームで変わること

床の断熱を強化すると、床の表面温度が上がります。素足で歩いたときのひやりとする感じが和らぎ、同じ室温でも暖かく感じられるようになります。

床下からの冷気の影響が減るため、暖房の効き方も変わります。設定温度を上げなくても足元が冷えにくくなり、結果として暖房の使用量が下がることにもつながります。

工事の方法は、床下に入れるかどうかで変わります。床下に人が入れる高さがあれば、下から断熱材を充填する方法がとれます。この場合、床材をはがさずに済むため、住みながら工事ができ、費用も抑えられます。床下に入れない住宅では、床をはがして断熱材を入れ、新しい床を張ることになります。工期も費用も大きくなりますが、床の張り替えを考えていたのであれば、同時に行うと無駄がありません。

床だけ直しても寒さが残ることがある

ここは正直にお伝えしておきたい点です。床の断熱を強化しても、足元の寒さが完全には消えないことがあります。

理由は、足元の冷たさのもうひとつの原因にあります。窓のそばで冷やされた空気は重くなり、床に向かって降りていきます。そして床を這うように部屋へ広がります。これをコールドドラフトと呼びます。

この場合、冷たいのは床そのものではなく、床の上を流れている空気です。床下をいくら断熱しても、窓から冷気が降り続けていれば、足元の寒さは残ります。

見分け方があります。暖房を止めてしばらくしてから、床に直接手のひらを当ててみてください。床そのものが冷たければ床断熱の問題です。床は冷たくないのに足元がスースーするのであれば、窓からの冷気を疑います。窓際に立ったときに足首のあたりに風を感じるかどうかも手がかりになります。

窓が原因であれば、内窓の設置など窓側の対策のほうが効きます。床と窓のどちらから手をつけるべきかで、費用も効果も変わりますので、ここを取り違えないことが大切です。

床下の状態を見ると分かること

床下は、断熱材の有無だけでなく、住宅の状態が表れる場所です。

土台や大引きに傷みがないか、湿気がこもっていないか、シロアリの痕跡がないか。床下を確認すると、こうした点もあわせて分かります。断熱工事のために床下に入る機会は、住宅全体の状態を見る機会でもあります。

湿気が多い床下では、断熱材を入れる前に、防湿や換気の対策を考える必要があります。湿った状態のまま断熱材を入れると、材料が湿気を含んで性能が落ちたり、木部の傷みにつながったりします。順番を間違えないことが大切です。

静岡の住宅でのご相談から

静岡市・焼津市・藤枝市では、床下の湿気に悩む住宅が比較的多くあります。温暖で雨が多い地域であること、地形によっては地下水位が高い場所があることが関係しています。

床が冷たいというご相談で床下を確認したところ、断熱材が湿気で垂れ下がっていた、という例もあります。この場合、断熱材を入れ直すだけでなく、床下の湿気そのものへの対策も必要になります。

温暖な地域だから床の断熱はそこまで必要ない、ということはありません。冬の朝、床下の温度は外気に近づきます。素足で生活する時間が長い住まいほど、床の温度は暮らしの快適さに直結します。

まとめ

足元の寒さには、床そのものが冷えている場合と、窓から冷気が降りてきている場合があります。床断熱リフォームで改善するのは前者です。

床下に入れる住宅であれば、床材をはがさずに断熱材を充填でき、住みながら工事を進められます。床下の湿気や木部の状態も、あわせて確認できます。

まずは、床そのものが冷たいのか、床の上を冷たい空気が流れているのかを見分けるところからです。どちらが原因かによって、効果の出る工事は変わります。ご自宅の状態を確認するところからご相談ください。

静岡市・焼津市・藤枝市でリフォームのご相談を承っています

住まいの寒さや暑さ、結露、光熱費、間取りの使いにくさ。こうした困りごとには、住宅側に原因があることがほとんどです。原因がはっきりすれば、手の打ちようはあります。

断熱改修、耐震改修、水回りリフォーム、間取りの変更、中古住宅のリノベーションまで、住宅の性能と日々の暮らしやすさの両方を見ながらご提案しています。何から考えればよいか分からないという段階でも構いません。まずは今の住まいの状態を整理するところからお手伝いします。その場で契約をお願いすることはありません。

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