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二重窓で家はどれくらい暖かくなるのか?窓断熱の効果とは

二重窓にすると、実際どれくらい変わるのか

冬になると窓の近くが寒い、暖房をつけているのに部屋が暖まりにくい。こうしたご相談をいただいたとき、まずご提案することが多いのが二重窓、いわゆる内窓の設置です。

今ある窓の内側に、もう一枚窓を取り付ける方法です。では実際に、どれくらい暖かくなるのでしょうか。数字と体感の両方から見ていきます。

窓が弱いと、暖房が追いつかない

住宅の中で最も熱が出入りするのは窓です。冬に逃げていく熱のうち、窓などの開口部からがおよそ半分を占めるとされています。壁や屋根よりも、窓のほうがはるかに熱を通します。

築25年から35年ほどの住宅に多いアルミサッシと単板ガラスの窓は、断熱性能を表す熱貫流率、いわゆるU値でおおむね6.0前後です。数字が大きいほど熱を通すことを意味します。

アルミは熱をよく伝える金属です。外の冷たさがそのままサッシに伝わり、室内側も冷たくなります。同時に、暖房でつくった熱は窓から外へ抜けていきます。暖房を強くしても暖まらないのは、片方で逃がし続けているためです。

内窓をつけると数値はどう変わるか

アルミサッシと単板ガラスの窓の内側に、樹脂サッシの内窓を追加すると、窓全体としてのU値はおおむね2.0前後まで下がります。使うガラスの種類によってはさらに下がります。

6.0が2.0になるということは、同じ窓から逃げる熱の量がおよそ三分の一になるということです。窓を新しいものに交換した場合に近い性能を、外壁を触らずに得られる点が、内窓が選ばれる理由です。

効果が出る仕組みは二つあります。ひとつは、窓と窓のあいだにできる空気の層です。空気は動かなければ熱を伝えにくいため、この層が断熱材の役目を果たします。もうひとつは、樹脂の枠そのものが熱を伝えにくいことです。

体感としてどう変わるか

数値以上に実感しやすいのが、窓のそばの寒さです。

人が感じる暖かさは、空気の温度だけでなく、まわりの壁や窓、床の表面温度からも影響を受けます。室温が20度でも、窓の表面が5度であれば、そばにいる人は寒く感じます。内窓をつけて室内側の窓の表面温度が上がると、同じ室温でも暖かく感じられるようになります。

足元に冷たい空気が流れてくる感じが弱まるのも、よくいただく感想です。窓で冷やされた空気は重くなって床に降り、床を這うように広がります。これをコールドドラフトと呼びます。窓の表面が冷たくなくなれば、この流れも起きにくくなります。

暖房の設定温度を上げなくても寒く感じなくなるため、結果として暖房の使用量が減ることにもつながります。

結露と音についても変わる

冬の朝に窓がびっしょり濡れるのは、窓の表面温度が露点温度を下回っているためです。室温20度、湿度50パーセントの部屋では、露点はおよそ9.3度です。内窓をつけて室内側の表面温度がこれを上回れば、結露は起こりにくくなります。

結露が減ると、サッシまわりのカビや、カーテンの傷み、窓下の壁紙の剥がれといった悩みも軽くなります。

あわせて、外の音が小さくなったという声もいただきます。窓が二重になることで、音も伝わりにくくなるためです。道路に面した部屋や、線路が近い住宅では、この変化のほうを喜ばれることもあります。

効果が出にくい場合もある

内窓は多くの住宅で効果がありますが、条件によっては期待どおりにならないこともあります。正直にお伝えしておきます。

まず、部屋の断熱が窓以外も弱い場合です。壁や天井、床から熱が逃げている住宅では、窓だけ直しても寒さが残ります。窓は最も効果の出やすい場所ですが、そこだけで十分とは限りません。

次に、内窓と既存の窓のあいだの気密です。既存のサッシの隙間が大きいと、空気の層ができにくくなります。古いサッシの建てつけが悪い場合は、その調整もあわせて考えます。

また、一部屋だけ内窓をつけて、隣の部屋や廊下がそのままの場合、扉を開けたときに冷たい空気が流れ込んできます。寒さを強く感じる部屋から順に進めるとしても、最終的にどこまでやるかは考えておいたほうがよいところです。

費用と工事の目安

内窓の費用は、窓の大きさとガラスの種類によって変わります。一般的な目安として、腰高の窓で1か所あたり7万円から12万円程度、掃き出し窓で12万円から20万円程度です。実際の金額は現地を確認したうえでお出しします。

工事は、一か所あたり1時間程度で終わることが多く、一部屋であれば半日から一日で完了します。壁を壊さず、外壁も触らないため、住みながら進められます。家具の移動も最小限で済みます。

なお、窓の断熱改修には国や自治体の補助制度が用意されることがあります。年度によって内容や予算が変わりますので、検討される際は最新の情報をご確認ください。ご相談いただければ、その時点で使える制度をお調べします。

静岡の住宅でのご相談から

静岡市・焼津市・藤枝市は温暖な地域といわれますが、冬の朝の外気温は0度近くまで下がる日があります。アルミサッシと単板ガラスであれば、その冷たさはほぼそのまま窓の表面に出ます。

温暖だから窓はそのままでよい、と考えられている方は多いのですが、寒さの感じ方を決めるのは外の気温そのものより、室内と窓面の温度差です。この地域でも、内窓の効果は十分に実感していただけます。

まとめ

アルミサッシと単板ガラスの窓に内窓を追加すると、窓のU値はおよそ6.0から2.0前後まで下がり、逃げる熱の量はおおよそ三分の一になります。窓際の寒さ、足元に流れる冷気、朝の結露、外の音。この四つで変化を感じる方が多いところです。

一方で、壁や天井が弱い住宅では窓だけでは足りないこともあります。どこまでやると満足できるのかは、住まいの状態によって変わります。

まずは今の窓の種類と、どの部屋の寒さが一番つらいかを整理するところからご相談ください。すべての窓を一度に替える必要はありません。

静岡市・焼津市・藤枝市でリフォームのご相談を承っています

住まいの寒さや暑さ、結露、光熱費、間取りの使いにくさ。こうした困りごとには、住宅側に原因があることがほとんどです。原因がはっきりすれば、手の打ちようはあります。

断熱改修、耐震改修、水回りリフォーム、間取りの変更、中古住宅のリノベーションまで、住宅の性能と日々の暮らしやすさの両方を見ながらご提案しています。何から考えればよいか分からないという段階でも構いません。まずは今の住まいの状態を整理するところからお手伝いします。その場で契約をお願いすることはありません。

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