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除湿してもジメジメが消えない家の原因とは?

― 除湿機を増やしても解決しない“構造的湿気”の正体 ―

エアコンを除湿運転にしている。
除湿機も回している。

それなのに、
どこか空気が重い。
床がベタつく。
押し入れがカビ臭い。

「機械の能力が足りないのかな?」

そう思う方は多いですが、
築30年前後の家でこの症状が出る場合、
問題は機械ではなく家の構造にあります。

今日はその仕組みを、
静岡の気候と電気代まで絡めて整理します。


まず前提です。

除湿とは、
空気中の水分を減らす行為。

しかし、
湿気が“常に供給され続けている家”では、
除湿は追いつきません。

例えるなら、
蛇口を開けたままバケツの水をすくっている状態。

止めなければ終わらない。


湿気の主な侵入口は3つあります。

① 外気
② 床下
③ 壁内

築30年前後の家では、
この3つすべてが弱点になっているケースが多い。


まず外気。

静岡は年間を通して湿度が高い地域です。
夏はもちろん、冬でも湿度が低すぎる日は少ない。

気密が弱い家では、
湿った外気が隙間から常時侵入します。

C値が5.0以上の家では、
実質“自然換気しっぱなし”の状態。

エアコンが除湿しても、
外から補充される。


次に床下。

築30年前後の家では、

・防湿シートが不十分
・基礎断熱ではなく床断熱
・換気計画が弱い

床下に湿気が溜まりやすい。

湿った空気は上に上がります。

つまり、
1階の床付近が常に湿っぽい。

これが

「除湿しても床がベタつく家」

の正体。


三つ目は壁内。

断熱材が薄い、
透湿設計が甘い、
気密シートがない。

この状態では、
壁内で結露が起きやすい。

目に見えませんが、
壁内湿気は室内湿度にも影響します。

除湿機では取れません。


ここで重要なのが温度です。

湿度は“温度とセット”。

室温が高いと、
空気は多くの水分を保持できます。

築30年前後の家は、
夏場に室温が安定しにくい。

屋根からの熱、
西日からの熱、
外壁からの熱。

室温が上がると、
体感湿度も上がる。

だからジメジメする。


電気代の話をします。

除湿機は意外と電力を使います。
1日回し続ければ、月数千円は上乗せ。

エアコンの再熱除湿はさらに電力を消費します。

断熱・気密が弱い家では、

・冷房+除湿
・除湿機併用
・サーキュレーター

設備で湿気を抑え込む。

しかし構造が変わらなければ、
永遠に回し続けることになる。


改善の優先順位は明確です。

① 気密改善
② 窓性能向上
③ 床下環境改善
④ 屋根断熱強化

特に気密が重要。

隙間を減らすことで、
外気湿気の流入が減る。

除湿効率が上がる。

電気代が下がる。


窓も大きな要因です。

単板ガラスは、
室内表面温度が外気に近づきやすい。

結露しやすい。

窓周りの湿気が増える。

内窓設置で表面温度を上げると、
湿気トラブルは大きく減ります。


「除湿機をもう一台買おうかな」

その前に、

湿気がどこから来ているか。

そこを見極める。

築30年前後の住宅は、
改善余地が非常に大きい。

湿気が整うと、

・床のベタつきが消える
・カビ臭が消える
・体感温度が安定する
・冷房効率が上がる

暮らしが変わります。


除湿してもジメジメが消えない家は、

・外気侵入
・床下湿気
・壁内結露
・断熱不足
・気密不足

が重なっています。

機械の問題ではない。

構造の問題です。


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次は
「なぜ夜になると壁が熱を持ち続けるのか?」

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