夕方から急に暑くなる家の特徴とは?
― 16時を過ぎたあたりから“別の家”になる理由 ―
昼間はそれほどでもない。
午前中はまだ我慢できる。
でも――
16時を過ぎたあたりから、急に暑くなる。
エアコンの効きが悪くなる。
壁がじんわり熱い。
窓際がむっとする。
そして夜になっても冷めない。
築30年前後の家で、非常によくある症状です。
これは単なる「夏だから」ではありません。
構造的な理由があります。
① 西日を止められていない家
最大の原因は西日です。
静岡の夏は、
日射が非常に強い。
午後の西日は、
ほぼ真横から直撃します。
古い家の多くは、
・庇が短い
・西側に大きな窓
・遮蔽物なし
この状態。
西日を直接室内に入れてしまう。
② ガラスは“熱の入口”
単板ガラスは、
光だけでなく、
熱も通します。
西日が当たると、
室内の床や壁が加熱される。
問題はここ。
加熱された“モノ”が蓄熱する。
床、壁、家具。
夕方になるほど、
熱が溜まる。
③ 蓄熱が“夜の暑さ”を作る
18時以降、
日射は弱まる。
でも室内は暑い。
なぜか。
昼間に溜め込んだ熱が、
ゆっくり放出されるから。
これが
「夜になっても冷めない家」
の正体。
断熱が弱い家ほど、
外へ逃げるのも遅い。
④ 2階が特に暑い理由
2階は屋根に近い。
屋根面も強烈に加熱される。
古い家は、
・屋根断熱が薄い
・通気が弱い
その結果、
屋根裏が50〜60度になることもある。
夕方から2階がサウナ状態。
よくある症状です。
⑤ 夕方の電気代が跳ね上がる理由
西日+屋根加熱。
エアコンはフル稼働。
しかも冷やし続けなければならない。
これが、
「電気代が高い家」
の一因。
⑥ カーテンで防げるのか?
レースカーテンでは止まりません。
光は弱まるが、
熱は入る。
本当に必要なのは、
外側で止めること。
・外付けシェード
・すだれ
・外部ルーバー
これが基本。
⑦ 庇のない家は不利
最近の家と比べると、
昔の家は庇が小さい。
特に西面。
庇は太陽高度が低い西日には効きにくい。
だから外部遮蔽が重要。
⑧ 断熱が弱いと何が起きるか
外からの熱を受けやすい。
そして、
内部の熱を逃がしにくい。
暑さがこもる。
築30年前後の家では、
断熱材の厚み不足が多い。
⑨ 放置するとどうなるか
・夜エアコンを止められない
・睡眠の質が下がる
・電気代が上がる
・熱中症リスク
特に高齢世帯は危険。
夜間の室温が下がらないのは問題。
⑩ 解決の方向性
古い家で夕方暑い場合、
順番はこうです。
- 西面遮蔽
- 窓性能強化
- 屋根・天井断熱強化
- 気密補強
全部一気にではない。
主因を特定する。
結論
夕方から急に暑くなる家は、
・西日無防備
・屋根加熱
・断熱不足
・蓄熱構造
が重なっている。
我慢の問題ではない。
設計の問題。
次に読むべきテーマ
夕方暑い家は、
朝起きたときも不快なことが多い。
次は、
「朝起きたとき頭が重い家の原因とは?」
温度と湿度の話に入ります。
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