静岡の家が冬に寒い本当の理由、温暖地域でも起きる断熱不足とは
静岡は温暖な地域だと言われます。
雪も少なく、北海道ほどの厳しい寒さもありません。
しかし、
冬の朝、無暖房の室内に入った瞬間に感じるあの冷たさ。
床から伝わる底冷え。
脱衣所で服を脱ぐときの震え。
「静岡なのに、なぜこんなに寒いのか?」
今日はその理由を、感覚ではなく“構造”から整理します。
温暖地域という“油断”
日本の断熱基準は地域区分で決まります。
静岡市は比較的温暖な区分。
その結果、長年こんな家が多く建てられてきました。
- 壁の断熱材は最低限
- アルミサッシが標準
- 気密測定は未実施
- 床下断熱は薄い
「寒冷地ではないから大丈夫」という前提。
しかし実際には、
・ 夜間は放射冷却で一気に冷える
・ 湿度が高く体感温度が低い
・ 風が強い日が多い
平均気温だけでは測れない“体感の寒さ”があるのです。
危険なのは18℃未満の生活
室温18℃未満は、血圧上昇リスクが高まると言われています。
築20〜30年の住宅では、
- 朝のリビング:12〜15℃
- 脱衣所:10℃前後
- トイレ:8〜12℃
こうした環境が珍しくありません。
寒さは「不快」だけではなく、「健康問題」です。
原因① 窓が弱い
家の熱の約50%は窓から逃げます。
築30年前後の住宅の多くは、
- アルミサッシ
- 単板ガラス
- 気密劣化
アルミは非常に熱を通します。
外が5℃なら、サッシもほぼ5℃。
その冷えた部分から室内空気が冷やされ、
冷気が床へ落ちていきます。
これが「足元だけ寒い」原因です。
原因② 気密不足
断熱材が入っていても、隙間だらけなら意味がありません。
古い住宅ではC値5.0以上のケースもあります。
これは家全体でハガキ数枚分の穴が空いているのと同じ状態。
暖房しても、
- コンセント裏
- 床下
- 天井裏
- サッシ周辺
から冷気が侵入します。
バケツの底に穴が空いた状態でお湯を注いでいるのと同じです。
原因③ 床と天井の断熱不足
特に多いのが床下断熱の不足。
- 50mm程度の薄い断熱材
- 断熱材の脱落
- 未施工部分
床が冷たい家は、足元から熱が奪われています。
断熱材を厚くすれば解決?
よくある誤解です。
断熱材だけを厚くしても、
- 窓が弱い
- 気密が低い
- 日射取得ができていない
- 換気設計が悪い
これでは思ったほど暖かくなりません。
家は“バランス”です。
静岡で必要なのは「性能の整合性」
静岡は冬の日射は比較的豊富です。
つまり、
・ 南面からの日射取得
・ 高性能窓への更新
・気密改善
・床・天井の断熱強化
これを組み合わせてこそ、
本当に暖かい家になります。
こんな症状があれば要注意
- エアコンを止めるとすぐ寒い
- 窓が結露する
- 足元だけ冷える
- 電気代が高いのに暖かくない
- 脱衣所が極端に寒い
寒さは「慣れる」ものではありません。
改善できる“構造の問題”です。
まとめ
静岡が温暖だから寒くならない、は幻想です。
寒い家の原因は、
- 窓性能不足
- 気密不足
- 断熱不足
- 設計バランスの欠如
家の寒さは我慢ではなく、改善できる問題です。
相談前に、知っておいてほしいこと
リフォームは「設備交換」ではありません。
本当に変わるのは、見えない部分です。
- 壁の中
- 床下
- 天井裏
- 窓まわり
ここをどう整えるかで、10年後の快適性が決まります。
価格だけで判断すると、
“表面だけきれいな家”になります。
判断基準を持つこと。
それが後悔しない第一歩です。
賢い夫婦がやっぱり選んだ
注文住宅専門工務店「かおり木工房」
静岡市で
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寒暖差に振り回されない家づくりを行っています。
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
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