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空き家になった実家の活用法とは?藤枝市の工務店が残す・貸す・売るの判断を解説

こんばんは、かおり木工房の宗野です。

今日から三連休という方も多いと思います。藤枝市の郊外では稲刈りを終えた田んぼが広がり、空の高さに秋の深まりを感じる頃になりました。

連休に実家へ帰る方もいらっしゃるでしょう。親御さんが施設に入られたり亡くなられたりして、誰も住まなくなった実家をどうするか。このご相談は年々増えています。今日は、空き家になった実家の活用について、残す、貸す、売るという三つの選択肢の考え方をお話しします。

なぜ空き家の実家は判断が先送りになりやすいのか

実家の扱いが決まらないのは、気持ちとお金と家族の事情が絡むからです。思い出の詰まった家を手放すことには、どうしてもためらいが生まれます。兄弟姉妹で考えが違うこともありますし、相続の手続きが済んでいないために動けないこともあります。

ただ、人が住まなくなった家は、思っている以上に早く傷みます。窓を閉め切ったままの家では湿気がこもり、カビや木材の腐れが進みます。水を流さない排水管からはにおいが上がり、庭の草木は一年で伸び放題になります。台風の多い静岡県では、瓦のずれや雨どいの外れに気づかないまま、雨漏りが進んでいることもあります。

雨戸を閉めたままの家は、外から見て空き家だと分かりやすく、防犯の面でも心配があります。郵便受けにチラシがたまっていたり、庭木が道路にはみ出していたりすると、ご近所に迷惑をかけてしまうこともあります。

放置すると税金や管理の負担が増えることも

空き家の問題は、家の傷みだけではありません。2023年に空家等対策の推進に関する特別措置法が改正され、管理が行き届かない空き家は、市町村から指導や勧告を受けることがあります。勧告を受けると、住宅が建っている土地の固定資産税を軽くする特例が外れる場合があります。

2024年4月からは相続登記の申請も義務化され、相続で不動産を取得したことを知った日から三年以内に登記をすることが求められています。実家をどうするかを決める前に、名義をきちんと整理しておくことが、どの選択肢を選ぶにしても出発点になります。

選択肢一 リフォームして住む、残す

子ども世代が戻って住む、週末を過ごす場所にする、将来のために残しておくといった選択肢です。築年数が古い家では、住む前に耐震と断熱の状態を確認することが欠かせません。1981年5月以前に建てられた旧耐震の家なら、耐震補強の検討が必要です。

新築で高気密・高断熱の家を建ててきた立場から言うと、空き家の状態は大きな工事をしやすい時期です。家具や荷物を片付ければ、床や壁を開けて断熱や配管をまとめて見直せます。住み始めてからでは難しい工事を、先に済ませておけるのは大きな利点です。

リフォームして住む場合は、今の暮らし方に合わせた間取りの見直しも考えたいところです。昔の家は部屋が細かく区切られていることが多く、使わない部屋が寒さの原因にもなります。家族の人数に合わせて部屋をまとめ、暖かく過ごせる範囲を決めて断熱を重点的に行うと、費用を抑えながら住みやすい家にできます。

選択肢二 貸す

賃貸に出せば、家賃収入で固定資産税や維持費をまかなえる可能性があります。人が住むことで、家の傷みも進みにくくなります。一方で、貸すためには水まわりや設備を整える初期費用がかかり、借り手がつくかどうかは立地に左右されます。

貸す場合は、雨漏りや設備の故障など、大家としての修繕の責任も生まれます。管理会社に任せる費用や、空室のあいだの維持費も含めて、収支を見ておくことが大切です。

静岡県内でも多くの自治体が、空き家バンクや相談窓口を設けて、空き家を使いたい人とのつなぎ役を担っています。藤枝市でも、官民が連携した空き家の相談イベントが開かれるなど、取り組みが進んでいます。まずは実家のある市町の窓口に相談してみるとよいと思います。

選択肢三 売る

使う予定がなく、維持の負担が大きい場合は、売却も現実的な選択肢です。相続した実家を売るときには、一定の条件を満たすと、譲渡所得から最高三千万円を差し引ける特例があります。1981年5月31日以前に建てられた家であること、相続の直前に親御さんが一人で住んでいたこと、売る前か売った翌年の2月15日までに耐震リフォームをするか建物を取り壊すことなどが主な条件です。相続人が三人以上の場合は、一人あたりの上限が二千万円になります。

この特例は2027年12月31日までの売却が対象で、相続から三年を経過する日の属する年の年末までに売る必要があるなど、期限にも注意が必要です。詳しい条件は国税庁のタックスアンサーで確認できます。税金の判断は個別の事情で変わりますので、実際に使うときは税理士や税務署にもご相談ください。

建物の状態によっては、古家付きの土地として売るのか、解体して更地で売るのかも判断が分かれます。解体すると建物の固定資産税はかからなくなりますが、土地の固定資産税を軽くする特例がなくなる点にも注意が必要です。

家族で話し合うときの順番

実家の扱いを決めるときは、まず家の現状を知ることから始めるのが近道です。建物がどのくらい傷んでいるか、直すならいくらかかるかが分かれば、残す、貸す、売るの比較がしやすくなります。そのうえで、誰が管理するのか、費用を誰がどう負担するのかを兄弟姉妹で話し合います。

実家の片付けは、思った以上に時間と労力がかかります。仏壇や写真、親御さんが大切にしていたものをどうするかは、家族で気持ちを確かめながら進めたいところです。方針が決まる前でも、片付けを少しずつ進めておくと、どの選択肢にも動きやすくなります。

判断がつくまでのあいだは、月に一度でも窓を開けて風を通し、水を流し、郵便物を片付けるだけで、家の傷みはかなり抑えられます。遠方にお住まいで難しい場合は、近くの親戚や管理サービスに頼む方法もあります。

まとめ まず家の状態を知り、期限のある制度を確認する

空き家になった実家には、リフォームして住む、残す、貸す、売るという選択肢があります。どれを選ぶにしても、名義の整理と建物の状態の確認が出発点です。売却の特例や固定資産税の扱いには期限や条件があるので、早めに確認しておくと選択肢を狭めずに済みます。

藤枝市や周辺で実家の扱いに迷っている方は、連休で家族が集まるこの機会に、一度話題にしてみてはいかがでしょうか。家の状態を一緒に見て、直す場合の費用の目安をお伝えすることもできます。

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