なぜ2階の空気はよどみやすいのか?
― 上の階ほど空気が動かなくなる住宅の構造 ―
2階だけ空気がこもる家
古い住宅でよく聞く声があります。
・1階はそれほど気にならない
・しかし2階は空気がこもる
・窓を開けても空気が重い
このような感覚を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
実際に住宅では、2階の空気がよどみやすいという現象が起こります。
これは生活習慣ではなく
住宅の構造と空気の動き方
によって生まれる現象です。
空気は自由に動いているように見えますが、建物の形や温度差によって大きく影響を受けます。
そのため住宅では、上の階ほど空気が停滞しやすい場所が生まれます。
空気は温度によって上下に動く
空気には基本的な性質があります。
暖かい空気は上へ上がる
という性質です。
そのため住宅では
・1階で温められた空気
・生活で発生する熱
が少しずつ上へ移動します。
この空気は階段や吹き抜けを通り
2階へ集まりやすくなります。
その結果
・2階の空気量が増える
・空気が溜まりやすい
という状態が生まれます。
空気の出口が少ない
空気が流れるためには
入口と出口
が必要です。
しかし住宅では
・1階には玄関や窓が多い
・2階は窓が少ない
という構造になっていることがあります。
特に古い住宅では
2階の窓の数が少ないことも多く
空気の出口が不足
していることがあります。
その結果
上へ上がった空気が逃げ場を失い
2階に滞留する
という現象が起きます。
階段周辺で空気が循環する
住宅では
階段付近
で空気が循環することがあります。
暖かい空気は階段を通って上へ上がり
冷えた空気が下へ戻ります。
この循環は階段周辺で起きやすく
家の奥まで空気が届かないことがあります。
その結果
・階段近くは空気が動く
・2階の奥の部屋は空気が止まる
という状態が起きます。
間取りが空気を止める
2階の空気がよどむ原因は
間取り
にもあります。
例えば
・廊下の奥の部屋
・窓が一方向しかない部屋
・閉じた間取り
こうした部屋では
空気が出入りする経路が限られます。
そのため空気が入れ替わらず
停滞する空間
が生まれます。
特に
・子ども部屋
・寝室
などが2階の奥にある住宅では
空気が動きにくい環境になっていることがあります。
古い家は換気が設計されていない
現在の住宅では
計画換気
という仕組みが導入されています。
これは
外から空気を入れ
家の中を通し
水回りで排気する
という流れを作る仕組みです。
しかし古い住宅では
・給気口がない
・排気計画がない
というケースも多く
空気の流れが作られていません。
そのため
・2階に空気が溜まる
・奥の部屋まで空気が動かない
といった問題が起きやすくなります。
空気の流れを整えることが重要
住宅の空気環境を整えるためには
空気の通り道
を作ることが重要です。
そのためには
・空気の入口を作る
・空気の出口を作る
・家の中の通り道を整える
という考え方が必要になります。
住宅の空気は
自然に動くものではなく
設計によって動かすもの
です。
空気の流れを整えることで、住まいの快適性は大きく変わります。
まとめ
2階の空気がよどみやすい理由は
・暖かい空気が上に集まる
・空気の出口が少ない
・階段周辺で循環する
・間取りが空気を止める
といった住宅の構造にあります。
空気は目に見えないため気づきにくいですが、住宅の中には空気が動きにくい場所が必ず存在します。
空気の流れを整えることは、住まいの快適さを大きく左右する要素の一つです。
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次回予告
次回は
「なぜ風が吹かない日は家の空気が止まるのか?」
というテーマで、自然換気の限界について解説します。