親の家が「危ない」と言われる本当の理由とは
― それは古いからではなく、“見えないリスク”が積み重なっているからです ―
久しぶりに実家へ帰ったとき、こんなことを感じる人が増えています。
「この家、大丈夫かな…」
床が少しきしむ。
階段が急で怖い。
冬は寒く、夏は暑い。
親は「まだ住めるから大丈夫」と言います。
確かに、見た目だけでは問題がないように見えることも多いです。
しかし築30年〜40年以上の住宅には、目に見えないリスクが積み重なっていることがあります。
それが、最近よく言われる
「実家が危ない」
という言葉の本当の意味です。
昔の家は地震への考え方が違う
まず最も大きな問題は、耐震性能です。
日本の住宅は、1981年に耐震基準が大きく変わりました。
それ以前の住宅は
旧耐震基準
と呼ばれています。
旧耐震基準では、
「震度5程度の地震で倒壊しない」
ことが目安でした。
しかし現在の基準では
「震度6〜7でも倒壊しない」
ことが求められています。
つまり、基準そのものが大きく変わっているのです。
築40年以上の住宅は、この旧耐震基準で建てられている可能性があります。
地震が多い日本では、この差は非常に大きい問題です。
見えない場所の劣化
住宅は年月とともに少しずつ劣化します。
特に問題になるのが、普段見えない部分です。
例えば
・屋根
・外壁
・床下
・配管
こうした部分は、普段の生活では見えません。
しかし時間が経つにつれて、劣化が進みます。
屋根の防水性能が落ちると、雨漏りの原因になります。
外壁にひび割れができると、そこから水が入り込みます。
床下の湿気が増えると、木材の腐朽が進むこともあります。
こうした劣化は、見えないところで進んでいることが多いのです。
設備の寿命も重要なポイント
住宅には多くの設備があります。
例えば
・給湯器
・キッチン
・浴室
・トイレ
・配管
これらにはそれぞれ寿命があります。
給湯器の寿命は、おおよそ10年〜15年程度です。
配管は20年〜30年ほどで交換が必要になることもあります。
築30年以上の住宅では、これらの設備が一斉に古くなっている可能性があります。
そのため
「ある日突然壊れる」
ということも起きやすくなります。
生活環境としての問題
古い住宅には、生活面での問題もあります。
例えば
・段差が多い
・階段が急
・廊下が寒い
・浴室が寒い
若いときには気にならなかったことでも、年齢を重ねると大きな問題になります。
特に冬の寒い浴室や脱衣所は、ヒートショックの原因になることがあります。
高齢者にとっては、住宅の環境そのものが健康に影響することもあるのです。
「まだ住める」と「安全」は違う
多くの親世代はこう言います。
「まだ住めるから大丈夫」
確かに、今すぐ住めなくなるわけではないかもしれません。
しかし
住めることと、安全であることは別です。
耐震性能や断熱性能、設備の劣化などを考えると、リスクが高まっている住宅もあります。
それが「危ない」と言われる理由です。
実家をどうするかという問題
実家の問題は、家族にとって大きなテーマになります。
例えば
・建て替える
・リフォームする
・住み替える
それぞれにメリットとデメリットがあります。
最近増えているのが
性能向上リフォーム
という考え方です。
これは単に設備を新しくするだけではなく、
・断熱
・耐震
・気密
といった住宅の性能そのものを改善するリフォームです。
古い家はまだ活かせる
築年数が古いからといって、必ずしも建て替えが必要とは限りません。
構造がしっかりしている住宅であれば、リフォームによって性能を大きく改善できることもあります。
例えば
・断熱を強化する
・窓を交換する
・耐震補強を行う
こうした工事によって、家の快適性や安全性を高めることができます。
親世代と子世代で考えることが大切
実家の問題は、親世代だけで決めることではありません。
子世代も一緒に考えることが大切です。
なぜなら、その家には家族の思い出があり、これからの生活にも関わるからです。
実家をどうするかは、
家族のこれからを考えること
でもあります。
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