夏の夜、エアコンを止めるとすぐ暑くなる家の原因とは
― エアコンの問題ではなく、住宅の構造が原因になっていることがあります ―
夏の夜、こんな経験をしたことはないでしょうか。
寝る前にエアコンをつけて部屋を冷やす。
タイマーを設定して寝る。
しかしエアコンが止まると、30分ほどで部屋が蒸し暑くなって目が覚めてしまう。
外の気温は昼間より下がっているのに、家の中だけが暑い。
窓を開けても、なかなか涼しくならない。
こうした住宅では、多くの人がこう考えます。
「エアコンが古いのではないか」
「エアコンの能力が足りないのではないか」
しかし実際には、エアコンが原因ではないことが多くあります。
エアコンを止めるとすぐ暑くなる家には、共通する原因があります。
それは 住宅が昼間の熱を大量にため込んでいることです。
家は昼間に大量の熱を受けている
住宅は一日中、太陽の熱を受けています。
特に熱の影響を受けるのが
・屋根
・外壁
・窓
です。
この中でも最も強い熱を受けるのは屋根です。
真夏の屋根の表面温度は
60℃〜70℃
になることがあります。
この熱は屋根材だけで止まるわけではありません。
屋根
↓
野地板
↓
小屋裏
↓
天井
という順番で、熱が伝わっていきます。
断熱が弱い住宅では、この熱が室内へ影響します。
その結果、2階の部屋が強く暖められてしまいます。
家は巨大な「蓄熱体」
住宅のもう一つの特徴があります。
それは 熱をため込む性質です。
住宅には多くの材料が使われています。
例えば
・木材
・石膏ボード
・床材
・壁材
これらの材料は昼間に熱を吸収します。
そして夜になると、その熱をゆっくり室内へ放出します。
つまり昼間に家が熱をため込み、夜になるとその熱が室内へ戻ってくるのです。
そのためエアコンを止めると、室温がすぐ上がってしまいます。
西日が夜の暑さを作る
もう一つの原因が 西日 です。
西日は夕方に強く差し込みます。
そして住宅はすでに昼間の熱をため込んでいる状態です。
そこへ西日が入ると、室内の温度はさらに上昇します。
特に次のような住宅では西日の影響が強くなります。
・西側に大きな窓がある
・遮る建物がない
・窓の断熱性能が低い
昔の住宅では
アルミサッシ+単板ガラス
が多く使われています。
この窓は日射熱を室内へ伝えやすい特徴があります。
夕方に室内へ入った熱は、夜になっても残り続けます。
そのためエアコンを止めると、すぐ暑く感じるようになります。
2階が暑い家は要注意
エアコンを止めるとすぐ暑くなる家では、特に
2階の部屋
が問題になることが多くあります。
その理由は、熱が上へ集まるからです。
さらに屋根からの熱が加わるため、2階の温度は上がりやすくなります。
特に築年数の古い住宅では
・天井断熱が少ない
・小屋裏の熱が抜けない
といったケースもあります。
その結果、昼間の熱が夜になっても残り続けます。
窓の性能も大きく影響する
住宅の熱の出入りの多くは
窓
から起こります。
昔の住宅の窓は断熱性能が低く、外の熱の影響を受けやすい特徴があります。
そのため
夏は熱が入り
冬は熱が逃げる
という状態になります。
窓の性能が低い住宅では、エアコンの効率も下がります。
エアコンで冷やした空気が外へ逃げてしまうため、冷房を止めると室温がすぐ上がってしまいます。
夜の暑さを改善するリフォーム
夜の暑さは、住宅の性能を改善することで軽減できる場合があります。
特に効果が大きいのは次の工事です。
・天井断熱の強化
・窓の断熱改善
・西日対策
天井断熱を強化すると、屋根からの熱を大きく減らすことができます。
また窓の断熱性能を改善すると、外気の影響を受けにくくなります。
西日対策としては
・外付けシェード
・すだれ
・庇
など、外で日射を遮る方法が効果的です。
夏の夜の快適さは家で決まる
夏の夜は、しっかりと睡眠を取ることが大切です。
しかし室温が高い住宅では、寝苦しさを感じることがあります。
エアコンに頼る生活は、電気代の負担も大きくなります。
実は夏の夜の快適さは、住宅の構造によって大きく変わります。
昼間の熱を家にため込まない設計にすることで、夜の室温は大きく変わります。
もしエアコンを止めるとすぐ暑くなる場合は、住宅の断熱や窓の性能を見直すことも一つの方法です。
賢い夫婦がやっぱり選んだ
注文住宅専門工務店「かおり木工房」
静岡市で
高気密・高断熱・一種換気+全館空調(松尾式)
寒暖差に振り回されない家づくりを行っています。
住所:静岡市葵区瀬名川1-27-53
電話:054-261-2807(10時〜17時)
社長直通:090-6587-4713(「HP見た」とお伝えください)
施工エリア:静岡市・焼津市・藤枝市
次回の記事
「西日が入る部屋だけが異常に暑くなる理由」
同じ家でも、西側の部屋だけがサウナのように暑くなる住宅があります。
その原因は日当たりだけではなく、窓の性能や住宅の構造が関係しています。
次の記事では、西日が住宅に与える熱の影響とその対策を解説します。