西日を放置すると電気代は下がらない
― 断熱より先に考えるべき“日射遮蔽”という現実 ―
「内窓もやった。天井断熱も強化した。
それでも夏の電気代が高い。」
このケース、実は少なくありません。
築25年、30年、40年の家で
見落とされがちなのが――
西日対策をしていないこと。
断熱材を増やしても、
熱を入れ続けていれば意味がありません。
今日は、
“西日が電気代を押し上げる理由”を
リフォーム前提で整理します。
なぜ西日がそんなに厄介なのか
南面の日射は軒である程度コントロールできます。
しかし西日は違います。
・太陽高度が低い
・横から深く差し込む
・遮りにくい
・夕方まで当たり続ける
さらに厄介なのは時間帯。
ちょうど外気温がピークに達する時間に、
最も強い日射が入ります。
室温が一気に上がる。
その後、
夜になっても冷めない。
エアコンを止められない。
電気代が伸びる。
西日が入る家で起きていること
例えば西側に大きな掃き出し窓がある家。
夏の15時〜18時に直射が入ると、
・床が蓄熱
・壁が蓄熱
・家具も蓄熱
これが夜に放出される。
エアコンを消すと一気に暑くなる理由はここです。
断熱材は「熱の伝わりを遅らせる」だけ。
入ってくる熱量そのものは減らせない。
だから、
遮らなければ意味がない。
電気代との関係
西日が強い家では、
・夕方から冷房設定温度を下げる
・夜間も止められない
・除湿運転が長時間続く
これが積み重なる。
仮に夕方3時間、
強冷房を続けるとします。
それだけで1日数百円。
1ヶ月で数千円。
年間で数万円。
西日対策をしていないだけで、
10年で数十万円の差になります。
リフォームでできる西日対策
1. 外付けシェード
最も効果が高いのは外側で遮ること。
ガラスの内側では遅い。
外で止めるから効く。
2. 外付けブラインド
角度調整が可能。
日射は防ぎ、風は通す。
3. 庇の追加
条件が合えば有効。
ただし西日は角度が低いため、
庇だけでは足りないことも多い。
4. 窓サイズの見直し
リフォームで小さくする選択もあります。
内窓との違い
内窓は断熱強化。
遮蔽は日射カット。
役割が違います。
西日が主因の家で、
内窓だけでは不十分。
逆に、
遮蔽を入れた瞬間、
室温上昇が明らかに変わる家もあります。
体感の変化
西日を止めた家は、
・夕方のジリジリ感が消える
・床が熱くならない
・夜の冷房が弱くて済む
2階だけでなく、
1階リビングの改善にも直結します。
なぜ今まで対策していないのか
理由は単純です。
昔の静岡は、
夜に気温が下がった。
窓を開ければ冷えた。
しかし今は、
・夜間も気温が高い
・湿度も高い
・風も弱い
気候が変わっています。
昔の設計思想では、
もう通用しません。
遮蔽を入れたときの電気代
西日が強い家で遮蔽を入れると、
・夕方のピーク負荷が下がる
・夜間運転時間が短縮
・設定温度1℃緩和
月2,000〜5,000円程度の差が出るケースもあります。
内窓や天井断熱と組み合わせることで、
相乗効果が生まれます。
優先順位の再整理
電気代を下げたいなら、
- 窓の断熱強化
- 天井断熱
- 西日遮蔽
- 気密改善
しかし、
西面大開口の家は、
遮蔽が2番目になることもあります。
症状で判断する。
それが正解です。
結論
西日を放置している家は、
いくら断熱材を増やしても
電気代は下がりにくい。
断熱は守り。
遮蔽は攻め。
熱を入れない家にして初めて、
エアコンが止められる。
電気代が落ちる。
次に考えるべきこと
では、
「隙間だらけの家は、なぜ除湿で電気代が上がるのか?」
気密という視点から、
電気代の本当の原因を掘り下げます。
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